土方歳三と怪人

  • 2013/10/17(木) 00:58:50


こちらでも紹介した

富樫倫太郎氏の「土方歳三 箱館戦争異聞三部作」

今までに紹介したのは、そのうちの2作、

『箱館売ります』と『松前の花』でした。






そして3作目が、この

神威の矢(上)(下) [ 富樫倫太郎 ] 〜土方歳三 蝦夷討伐奇譚〜』なんですよね〜






この3作は、どの作品も1作完結で独立した話になっています。

作品どうしのつながりもそんなに強くありません。

それでも時系列で考えると、『箱館売ります』と『松前の花』は、

同時期の「箱館」と「松前」という風に

まとめることはできるのです。






でも『神威の矢 〜土方歳三 蝦夷討伐奇譚〜』に至っては、

全く別のお話なんですよ。と云うより別世界ですね。

「パラレルワールド」という感じなんです。だって、

人間じゃないものが登場しているのですから






例えば、徳川が幕府強化のために、

フランス政府に依頼して派遣されたものに、

フランス軍事顧問団がありましたよね。






その副団長にブリュネと、団員のカズヌーフがいて

この物語に登場しているのです。

でもその2人が本物のブリュネとカズヌーフではなく、

全くの別人、サン・ジェルマン伯爵と

カリオストロ伯爵という設定なんです。






しかもこのサン・ジェルマンは、

2000年も生き続けている怪人であり、

カリオストロ伯爵は狼男なんですよね。

現実にはありえない。

その狼男と土方歳三が、なんと戦ってしまうのです。

これはもうSFの世界です。






それだけじゃありません。

タイトルに「神威(カムイ)…」とあるように

アイヌも登場しますし、おまけに陰陽師まで現われます。

それぞれ別のお話なんですけど、話が進むうちに、

土方、アイヌ、陰陽師、怪人が結びついていくのです。





そして、すごい神がかりな話になるのでした





これまで新選組の小説は、

数え切れないほど読んだルンちゃんですけど、

「怪人と戦う土方」なんて構図を見たのは、

後にも先にもこれくらいしかありませんよ。

まさか3部作の3作目に、こんな話が来るとは思いませんでした。






最後がどうなるかはもちろん言いませんので、

怪人と土方との戦いをじっくり読んでみて下さいね。

ただこの物語は、表面上はSF調のお話ですけど、

読み方によっては奥が深い部分もあるので、(アイヌについてとか)

その辺りに重点を置いてみるという方法もいいかもしれません。

(読み方はあなた次第)






最後にもう一言。





「土方歳三 箱館戦争異聞三部作」は先にもお伝えしたとおり、

3作ではありますが、どれも独立した形になっています。

ですから、どれから読んでも不都合はないです。






でもそのために1話に1回、つまり3度

土方が死ぬんですよ〜。

そこにひっかかってしまうのは、私だけでしょうか?






どうぞあなたも読んでみて下さいね。

もし同じ場所でひっかかった時には、教えてくださいね〜。



神威の矢(上)(下) [ 富樫倫太郎 ]
さて、土方歳三はどこにいるでしょうか?


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