多摩人(たまびと)漫遊記 〜新選組のチョッと話〜


人生大半を新選組に費やす筆者が、史跡巡りや新選組で得た様々な事柄を綴る。他に街道歩きや旅の話もしてます♪
こんにちは、ルンちゃんです♪

(写真=幕府のイヌ?)
新選組大好き歴が永〜いだけの私ですが、いっしょにお話しましょう!

 
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2.あなたが真っ先に会いたい
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3.試衛館メンバー以外で
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 誠新選組の気になるあの日

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最近の過去記事はこちらです^^

新選組密偵 山崎烝


土方歳三
沖田総司を題材とした小説は

世の中に数え切れないほどありますよね




でも、今回お話しする物語は、

けっこう有名な隊士でいながら、主役としては

あまり上げられたことのない人が主役の小説なんですよ。





新選組密偵 山崎烝
島津孝子著/廣済堂文庫





はい、そうです。

タイトルの通り、山崎烝が今回の主役です





こちらは1997(平成9)年に

新人物往来社から一度刊行されています。

その後2002(平成14)年に、

加筆・改筆・再編成して文庫化されたのが、この本ですよ。






ここでの山崎烝は、本名として「林」姓を名乗っています。

でも土方の命令で「山崎」に変名するんですね。






しかも烝は「ジョウ」と読むので、

「ススム」読みしている人にとっては、

少々読みづらいかもしれません






そして、この山崎には妻がいます。

この奥さんが彼を「烝(ジョウ)」と呼ぶんですよね。

妻の存在といい、「ジョウ」読みといい、

イメージがだいぶ違っています。






これまでの小説の中の山崎烝といえば、

土方が絶大な信頼を寄せていて、

山崎も土方のことを尊敬し、土方の影のように働く男

というイメージですよね。






でもここでの山崎は、土方に不信感を抱き、

ときには持論をぶつけて、土方に抗議します。

もちろん相手の方が立場が上だし、

一癖も二癖もある土方なので、いつも論破されて

従うだけなんですけどね






最初のうちは、黙々と

密偵の仕事をこなしていきます。

彼の仕事の数々がここでは読みどころでしょう。






どんな使命を帯びて彼が行動するのか、

最初はわからなかったりもするので

その辺りを読み取るのが面白いですね。





でも山崎は医師・松本良順を通して、

次第に西洋医学に目覚めていきます。






次々と仲間を失っていくうちに、

医学への道に進みたいと思うのですが、

けっきょく土方の指示に従い、密偵の仕事は続きます。






その密偵の仕事は澱(おり)になって、

山崎の身体を蝕んでいきますが、

あることから土方の本心を感じ取り、

決意を新たにするのです。






物語の大まかな流れは史実通りですけど、

土方と山崎の関係でもわかる通り、

作者のオリジナルな部分が全面に出ているので、

次の場面が全くわからず、そこが楽しみではあります。





ただ、今までにない土方と山崎の関係なので、

ふたりの関係に期待しすぎると

チョッと物足りなく思うかもしれません。






でもそんな思いで読み進んでいくと

物語終盤での土方の言葉に、

少しだけ感銘を受けたりしてしまいます。





その一言で、

土方の彼に対する思いがわかる場面ですので

最後まで諦めず読み進めてほしいところです



新選組密偵 山崎烝
島津孝子著/廣済堂文庫



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[新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/10/28/10:11][ ↑ ][ ↓ ]

  • 歳三奔る

    このところ、甲府づいているルンちゃんです。

    今日もそれに関連しているといえば、

    いえる話かもしれません




    じつは最近読んだ新選組本なんですけど、

    視点がチョッと面白かったんですよね。






    題名から察すると、

    土方歳三が主人公のように思えますが、

    近藤勇と土方歳三の両方が主人公のようにも思えます。






    書き出しは、

    近藤が墨染で高台寺党に撃たれる少し前から。

    でもメインは甲陽鎮撫隊のお話なんですよ

    それが、こちらの本です。






    歳三奔(はし)る 〜新選組最後の戦い〜
    江宮 隆之著/祥伝社文庫








    よくある新選組物語は、近藤たち試衛館の連中が

    上洛して新選組として活躍し、斜陽を向かえた後に

    函館で土方が戦死するところで終わります。






    または、池田屋事件前後から

    歳三戦死までが一般的なんですよね。






    でもこの物語は、

    甲府城の重要性について、まずしっかりと書かれていて、

    それにより近藤が、甲府城に興味を抱き始めるという

    心情の流れから描かれているのです。







    甲陽鎮撫隊が突発的なものではなく、

    近藤なりに情報を集め、ほぼ決まってからも

    土方が「本当のところ」の部分を

    勝海舟に確かめに行くと言う、

    すごく丁寧な描き方をしているんですよね。






    そして甲陽鎮撫隊を結成し、

    江戸から甲府に向けての隊の進行、

    新政府軍の動き、そして決戦の様子も、

    こと細かく書かれています。






    じつは著者の江宮隆之氏は山梨県のご出身で、

    土地がら得た細かな情報と、

    豊富な資料を参考にしながら、

    独自の視点で新選組と甲府城をつないでいるのです。

    (地元人が書く地元話はやっぱり説得力が違う^^)







    それが「なるほど〜」と思わせるような、

    「本当にそうだったのかも」と感じさせるような

    物語になっていて、けっこう面白かったんですよね






    ここで登場する近藤と土方は、

    「ふたりがいればなんでもできる。

     反対にどちらかが欠けると駄目だ」


    とお互いに思っています。






    鳥羽伏見の戦いでは怪我のため近藤が、

    甲府の戦いでは援軍を頼みに行き不在だった土方が、

    欠けていたために負けたというわけです。






    この物語の近藤は、

    土方のいいなりになっているような人物ではなく、

    言うべきところではビシッと言い、

    ぐいぐいみんなを引っ張っていく、

    頼もしい人物として描かれていますよ。





    それゆえ土方も、近藤には一目置いていて、

    でしゃばるような行動は取っていません。

    (いつでも近藤に丁寧語で話します^^)







    甲府城への進軍が何故遅れてしまったのか?

    近藤なりの理由があるのですけど、

    その誤算ゆえの後悔と、戦意喪失が

    後の近藤の運命を決定づけます。





    その後は史実通りの展開ですけど、

    やはり読み応えがあるのは

    甲陽鎮撫隊の部分になるでしょう。





    もし甲陽鎮撫隊について、いまひとつ

    よくわからないとあなたが思っているのなら、

    このお話はフィクションではありますけど、

    きっと、「なるほど〜」と思ってもらえることでしょう





    どうぞ甲陽鎮撫隊の物語を

    楽しんでみて下さいね


    歳三奔る 〜新選組最後の戦い〜
    江宮 隆之著/祥伝社文庫

    お手軽文庫本ですよ〜^^




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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/10/13/10:03][ ↑ ][ ↓ ]

  • 「ふぃーるどわーく 甲州」

    先日のこと。

    歳月堂さんから、新刊本のお知らせを頂きました





    歳月堂さんは、新選組の史跡めぐりにはかかせないガイド本

    「ふぃーるどわーく」シリーズを発行している

    新選組研究サークルです。


    詳しくは過去記事
    ⇒ 史跡めぐりに「ふぃーるどわーく」





    あなたが土方歳三資料館に行かれたことがあるなら、

    そこで販売されている「ふぃーるどわーく 多摩」を

    ご覧になったこともあるでしょう






    その新刊本が

    「ふぃーるどわーく 甲州」
     なんですよ♪





    今回の「ふぃーるどわーく 甲州」は、

    甲陽鎮撫隊の進んだ、甲州街道をメインに書かれています。





    ちなみに、この甲州街道、

    街道歩きの仲間うちでは、すっごく人気のある場所で、

    1度ならず何度も歩く人がいる街道なんですよ。





    その理由はまず、

    東海道や中仙道より距離が短いことがあげられます






    また新宿のような都会も歩けば、小仏峠や笹子峠のような

    起伏の激しい峠道も通るという、

    変化に富んでいるところが面白いみたいです





    そしてなにより、沿道から少しそれるだけで、

    ワイナリーや酒蔵、お饅頭やぶどうなど、

    美味しいものにありつけるところが魅力なんですよね
    (多分に私の感想が入ってしまいました^^;補足終わり)





    「ふぃーるどわーく 甲州」
    ではその街道のうち、

    小仏・駒木野関所跡のある裏高尾から

    甲陽鎮撫隊の戦った勝沼柏尾までの行程が、

    写真入りで細かく解説されています。






    また、甲州ゆかりの新選組隊士の墓や、

    ゆかりの場所など、意外と知られていない場所についても

    詳しく紹介されていますよ。





    そしていつものシリーズのように、

    各場所の最寄駅やバス停はもちろん、

    バスの系統や時刻表まで記載されているので、

    これ1冊持っていけば、

    甲州の新選組史跡をめぐることができます






    観光のガイドブックは、書店でも売っていますけど、

    ここまで新選組をメインとしたガイドブックは、

    どこにも売っていません。






    今の季節ならぶどうも食べられますので、

    どうぞこの本1冊持って、

    甲州へおでかけになってみて下さいね





    私も歳月堂さんからお知らせをもらってすぐ、

    「ふぃーるどわーく 甲州」 を購入させて頂きました。

    今ページをめくりながら、甲州路へ思いをはせています




    「ふぃーるどわーく 甲州」歳月堂HP
    こちらが表紙。
    裏表紙は土方さんなんですよ〜♪
    (どんな場面かはお楽しみ^^)




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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/10/02/11:07][ ↑ ][ ↓ ]

  • 新選組魔道剣

    火坂雅志氏といったら、

    現在放送中の大河ドラマ「天地人」の著者ですよね。




    火坂氏は戦国時代専門の小説家と思っていましたが、

    7月に彼の書いた新選組本をみつけました。それで、

    どんな新選組を描くのだろうと興味が湧いて、即購入




    それがこちらの本ですよ。




    新選組魔道剣
    火坂雅志著/文春文庫





    この本は以前、小説宝石などで公表された

    火坂氏の新選組小説をまとめたものです。

    単行本でも販売されたことがあるようですが、

    今回は文庫本になって、読みやすくなりました。





    火坂氏の描く新選組物語は

    史実に沿って描かれたものというより、

    独自の思い描く隊士たちに、古い都に棲む

    “魔(物)”たちを絡ませた小説という感じです。





    ですから題名も

    『新選組魔道剣』
    なんですね






    7つの作品で、毎回一人の隊士に焦点をあて、

    都の奇妙な話をからませながら、時に哀れにも、

    時に背筋がゾクっとするような話にもなっています。

    (注…新選組隊士以外の話もあります)







    登場する主役の隊士たちは、

    近藤勇土方歳三などお馴染みの隊士もいますが、

    架空の平隊士なども登場しています。

    ついでに、ひとり長州藩側の人もいました。





    創作部分が多いので、

    どんな展開になるのかが、楽しみなところでもあります。






    その中で印象に残ったのは「祇園の女」です。

    これはめずらしく藤堂平助のお話です





    今まで平助がらみのお話ですと、

    「池田屋騒動」「伊東甲子太郎」の登場する話がほとんどでしたが、

    この話は「女」も絡んでくるのです






    縁切り寺で知り合った女性なのですが

    この縁切り寺が伏線になっていて、

    最後のシーンで背中がゾクリとします^^;






    最後の物語は「古疵(ふるきず)」というお話で、

    こちらは、土方さんが主役なんですよ






    京都に来た頃に受けた左脚の疵が、なかなか完治せず、

    次第にその疵が人の顔に見え始め、

    土方を悩ませるのです。





    土方はそれを人面疽では?

    などとも思い、医師の松本良順に診せたりもします。






    魑魅魍魎(ちみもうりょう)の話を嫌いそうな土方さんが、

    迷信を信じるなんて、

    ぜったいありえそうもない話なのですけど…^^;






    でもこの物語では、

    彼の足の疵に土方の背負う「業」をダブらせ、

    その疵を抱えながら戦場へと進む彼の心の葛藤を、

    筆者が表現したかったのだろうとも思えてきます。






    その土方の思いを、

    最後の場面で良順に語らせてもいますしね。





    「勇の腰痛」「祇園の女」「くらくら鞍馬」

    「秘事」「狐憑き」「石段下の闇」「古疵」






    それぞれに面白さはありましたけど、

    司馬遼太郎や、池波正太郎の描く新選組とは

    違った世界があります。

    なので、好みは分かれそうですね





    文庫本なので、さらりと読めます。

    一つ一つは短編なので、通勤や通学の途中ででも、

    機会があったら読んでみて下さいね。

    新選組魔道剣
    火坂雅志著/文春文庫



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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/08/29/11:11][ ↑ ][ ↓ ]

  • 新選組副長助勤 斎藤一


    明治の世まで生きた数少ない新選組幹部でいながら、

    自らのことを一切語らず、

    謎多き人物として取り上げられるのが斎藤一です。





    それでも今では彼について、

    ずいぶんいろいろなことがわかってきましたよね。

    そんな彼の謎を解き明かしてきたのが、

    赤間倭子先生
    でした。






    彼女は新選組研究家の間で知られた

    斎藤一研究家であり、

    斎藤=赤間と言っても過言ではないくらい、有名な方でしたよ。






    チョッと個人的な話ですけど、私は高校の頃、

    学校帰りに赤間先生の講演会を、

    聞きに行ったことがあります。






    講演会に至る途中、

    スーパー(デパートだったかも)のトイレの中で、

    制服から私服に着替え(おいおい^^;)

    ルンルン気分で会場に出かけたものです。






    そして講演拝聴♪

    それが赤間先生に、初めてお目にかかった日でした。





    女性が語る『新選組講座』は初めての経験でもあり、

    それ故、今でも当時のことは

    昨日のことのように鮮やかに覚えていますよ。






    斎藤一に惚れ抜いて、彼を徹底的に調査し、

    藤田家文書にめぐりあい、取材に取材を重ねた赤間先生。






    その苦心の結果、

    世に送り出したのが、こちらです。






    新選組副長助勤 斎藤一
    赤間倭子著/学研M文庫







    この本は、1998年に

    新人物往来社から出版されました。

    でも当時は、沖田総司や土方歳三に熱烈なファンがいても

    地味な斎藤のファンは少なかったんですよね。







    そのため、この本は重版されることもなく

    限られたファンの間でしか、知られることはありませんでした。






    でもそれから20年以上経ち、

    次第に斎藤一に人気がではじめると、

    2002年には文庫本として、

    再びこの本が登場することになったのです^^






    赤間先生は斎藤一が、現代の人々に

    いつかは注目されるようになることを、

    信じて疑わなかったそうですよ。





    さすが、愛の力は偉大ですよね^^






    さてこの本ですが、実は小説なのです。

    つまり作り話なわけですね。






    でもこの本は、赤間先生が取材を重ねて得た

    斎藤一の真実
    が、そこかしこに盛り込まれているので、

    創作には思えず、ドキュメンタリーのようにも

    感じられる作品です。







    時には著者自身が解説者となって、

    彼の足跡をたどっています。






    彼の足跡をたどることにより、

    『なぜ明治になっても永倉新八のように

     自ら新選組隊士だったと語らず、沈黙し続けたのか?』






    そんな斎藤の心情さえも

    しみじみ感じることが出来る作品になっていますよ。






    ここでの斎藤は、他の小説でみるような

    最初から近藤や土方側についているような男ではなく、

    芹沢暗殺以降、

    ふたりに不信感をつのらせている男です^^;






    それが伊東甲子太郎分派の時、ピークとなるわけですね。







    でも、高台寺党から脱出し、

    屯所に戻ってきた斎藤の心情を察する土方の心に触れ、

    いつしかそのわだかまりも解けていくのです。






    土方との信頼関係は、

    読んでいて、心地いいですよ^^







    よく土方と斎藤を、

    無二の親友のように描く作品がありますけど、

    そんな二人の関係が好きなら、

    この本もきっと気に入って頂けることでしょう^^







    斎藤一を愛してやまなかった赤間倭子先生は、

    2007年に他界されました。

    きっと斎藤一の下へ行き、

    彼と語っていらっしゃることと思っています。



    新選組副長助勤 斎藤一
    赤間倭子著/学研M文庫


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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/07/29/11:02][ ↑ ][ ↓ ]

  • 新撰組顛末記が文庫本になりました





    新撰組顛末記





    あなたも、この本は

    ご存知かもしれませんね





    試衛館時代からのメンバーで、

    新選組結成から甲陽鎮撫隊まで、常に幹部として

    池田屋襲撃などの修羅場を抜けてきた

    新選組二番隊組頭の永倉新八の体験談

    載せているのが、この本なのです






    杉村義衛と名乗って明治を生き、

    当時70代となって、北海道の小樽に住んでいた新八を、

    「小樽新聞」の記者が1〜2ヶ月あまりも取材して

    その体験談を新聞に連載しました。






    その記事には、永倉新八が体験したことや、

    見聞きしたことが書かれていました。

    大衆向けに読みやすくもなっています。






    取材を受けた新八は、自分の日誌を持ち出してきて

    その記者に細かく話したそうですよ。

    取材ということもあって、

    多少は自慢話もあったろうとは想像できますけど、

    やはり当事者の話として、内容はとっても興味深いです。







    新八が亡くなってから十三回忌の時、

    ご遺族の方がその時の新聞の記事を本にまとめて、

    「新撰組 永倉新八」という題で自費出版し、

    法事で関係者に配布したんです。






    それを数十年後、新人物往来社の大出氏が

    入社して最初に単行本を手がける際に 、

    知人宅にあったその体験談を見いだして、

    タイトルを変えて出版したのが、この本

    新撰組顛末記なんですよ







    その後この本はすごくヒットして、

    昭和46年以来増版され続けているのです。






    とはいうものの、

    読書離れが問題視されている昨今では、

    ハードカバーの本を読むことを

    極端に嫌う若い方もいるようですね

    (私の身近にもたくさんいます^^;)






    ハードカバーを見るだけで、めんどくさく

    思う方もいるかも知れません。

    「読みたいけれど、持ち歩くのにチョッとね」

    なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、

    お手軽に読める、こんな文庫本ができたのです





    新撰組顛末記 文庫本
    永倉新八著/新人物文庫





    もちろん私も「新撰組顛末記」持っていますよ。

    この本は何度読んでも面白いですからね。





    ただハード本なので、

    今まで持ち歩くことができませんでした。

    家で読むしかなかったんですよね。






    それが文庫本になったので、

    新撰組の史跡めぐりで地方に行ったときの

    電車待ちや列車の中でも気軽に読めますし、

    通勤の時にもお手軽に読めるようになったわけです。





    値段もお手軽なので、

    もちろん文庫本も買うつもりでいます。

    (そして列車に乗るとき持って行くのデス^^)






    もし、あなたがまだ

    新撰組顛末記を読んでいないのなら、

    どうぞこの文庫本で読んでみて下さいね。





    リアルな新撰組の体験談を、通勤電車の中で、

    身近に感じることができますよ。





    でも夢中になりすぎて、

    降りる駅だけは忘れずにいて下さいね。

    私も経験がありますけど、

    あれはチョッと恥ずかしいです

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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/07/25/18:48][ ↑ ][ ↓ ]

  • 総司の母について書かれた本

    1974年に劇場公開された

    草刈正雄主演の「沖田総司」という映画は、

    出版に至るまでにすごい過去を持つ、小説「沖田総司」が原作です

    その著者が大内美予子氏ですよ。


    ⇒ 小説「沖田総司」についての過去記事




    その大内美予子氏が次に書いた、

    沖田総司の本がこちらです





    沖田総司拾遺
    大内美予子著






    「沖田総司」は長編(これでもかなり短くなった)ですけど、

    この「沖田総司拾遺」は短編集です。

    短編の分、「拾遺」の方が読みやすいかもしれませんね






    目次をみると

    竹馬と竹刀
    おしの

    月と姫君

    壬生心中

    岐路

    沖田総司拾遺


    となっています。






    沖田総司が、宗次郎と呼ばれていた

    幼い頃のお話から、

    新選組一番隊長として生きてきた

    京都でのエピソードを綴っています。





    「竹馬と竹刀」
    「月と姫君」は、

    題名からもわかるように、

    微笑ましい場面も出てきますけど





    「おしの」にいたっては、

    最初の出会いの場面が非日常的で、

    話の末路を暗示しているようにも感じる作品です






    「壬生心中」
    は、

    よく知られている松原忠司のお話ですよ。






    子母沢寛著の「新選組始末記」がその原作ですけど、

    こちらの本では、その「新選組始末記」の内容を土台として、

    より詳細な部分を肉付けしています。






    ここでは沖田総司や原田佐之助を上手く話に絡ませて、

    松原が「心中」に至るまでを、よりリアルに

    ナマナマしく、描いているのです

    松原だけじゃなく、沖田や原田の心情も感じられる

    作品になっていますよ。






    そして特筆すべきは、この本のタイトルでもある

    「沖田総司拾遺」です





    じつはこの「沖田総司拾遺」だけは、小説じゃなくて、

    大内氏のエッセイなのです






    大内氏が物語を書くために、新選組ゆかりの地を取材したり、

    関係者から聞いたりした話を元に、書き連ねたものです。







    そしてその中には、

    沖田総司の母
    の出自についても書かれているのですよ





    沖田総司の母親については、総司以上に謎が多く、

    実は今もよくわかっていません。






    その総司の母が、土方歳三や井上源三郎と同じ、

    日野の出身だった
    という伝承がある
    のです。







    私個人の話なんですけど、

    「総司の母、日野出身説」については、ずっと前から知っていました。

    日野に以前からあった伝承でしたからね。

    その場所に行ったこともあります。

    ただその伝承の出処が、

    日野のどこから出たのかわからなかったのです。





    なにかの本に書かれていたと

    記憶していましたが思い出せず、

    ずーっと探していたんですよね。





    それがこの本に書かれているじゃありませんか。

    最近になってこの本を読み返し、やっとみつけたのです

    この本、小説だとばかり思っていたので、

    見逃していたんですよね。

    見つかって、スッキリしました〜





    ちなみに新選組研究家の間では、

    「総司の母、日野出身説」は、確証となる資料が見当たらず、

    いまだ確定には至っていないようです。

    (ネット上ではいろいろ出ているようですけどね…)








    その他にも、この項には大内氏が見聞きした、

    多摩やその他のゆかりの地について、

    興味深いお話が載っていますよ。

    あなたの知っている事柄も、載っているかもしれませんね






    総司のことが大好きで、イメージを膨らませたいと思うなら、

    この項を読んだだけでも、大いに役立つことでしょう♪







    一時、絶版になっていたのですけど、

    今は表紙を新装して再版されています。

    見かけたときは手に取ってみて下さいね

    沖田総司拾遺
    大内美代子著

    新装版で出ています^^

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    [新選組の本] [コメント:4]
  • [2009/07/15/10:47][ ↑ ][ ↓ ]

  • FIGHTER(ファイター)

    今回ご紹介する本は、

    一応、新選組の出てくる小説です。




    ですが、もしあなたが純粋な新選組好きで、

    自分の持つ新選組のイメージを壊したくないと思うのなら、

    読まないほうがいいかもしれません





    反対にルンちゃんのように

    「新選組なら何でもOK!どんな話でも一通り読んでみたい!」


    と思うなら、こちらの本もお試し下さいね



    FIGHTER(ファイター)
    吉田 直(すなお)著/スニーカー文庫





    第2回スニーカー大賞を受賞された吉田直氏の

    2作目の作品で、平成10年に刊行された本です。

    当時、新人とは思えないテンポいいお話で、

    一気に読み終えてしまいました。





    主人公はミリアムという少女です。

    でも複数主人公といってもいいかもしれません。

    ただし、ここでは新選組メインでお話させて頂きますね





    そのストーリーですけど、ちょっと異色の物語です。

    ジャンルは時代小説というより、

    SF小説といったほうがいいでしょう。






    時代は幕末から明治のお話です。

    幕末に新選組が登場するのはあたりまえの話ですけど、

    この物語では、明治時代にも新選組が登場するのです。






    新選組が明治に登場?

    もうこの時点で異色ですよね






    新選組の主だったメンバーは、明治時代にはいません。

    すでに彼らは土の中です。それならどうして?





    じつはこの小説では、土の中にいるはずの

    死人(しびと)たちが登場するのです。





    つまり、沖田総司も土方歳三も

    生きていないけど、死ぬことも出来ない

    〈死の騎士〉
    として登場しているのですよ






    死の直前(あるいは直後)

    沖田総司土方歳三の前に、ある女性が現れます。その女性は

    この地球を何千年も見続け、

    ある時は地球の歴史に関与してきた者です







    彼女が言いました。

    「もし死にたくないのなら、私と契約しなさい。

     そのかわり、あなたの魂をもらいます…… 」







    総司も歳三も、己の目的を遂げるために、

    彼女と契約してしまいます。

    そして〈死の騎士〉としてよみがえるのです。





    同様にして集められた新選組隊士たち。

    彼らは自我を失くし、その女性に操られるまま、

    暗殺・殺戮を繰り返します。
    (登場隊士は読んだとき確かめてネ^^)






    と、こんな物語の展開なので、馴染めない人には

    違和感がありすぎるストーリーでしょ?




    でも、自我に目覚めないはずの〈死の騎士〉が、

    意志の強い総司と歳三なので、次第に目覚めていくのです。

    その辺はチョッとうれしく、面白いところでもありますね





    でも、生前の記憶を呼び覚ますことで、

    総司と歳三は対決することになるのです。





    その戦いが、すさまじいです






    本のタイトルが『FIGHTER(戦士)』

    というくらいですから半端じゃありません。

    死人同士の戦いなので、普通では考えられない戦いっぷりなのです。





    それからもうひとつ、うれしいのは、

    斉藤一
    が生身の人間として登場
    しているところですよ。





    彼は明治時代を生きた男ですからね

    剣が強い斎藤は、死人の土方とも戦います。

    その辺りは面白いですよ。






    ただ、播磨なまり(兵庫なまり?)でしゃべるので、

    斉藤というより山崎蒸にも感じられる人物になっています。

    もっとカッコいい人物に描いて欲しかったと思うのは、

    私だけじゃないかもしれませんね。






    結局〈死の騎士〉は戦いの駒でしかない役割なので、

    彼らの末路はいたって悲しいです。

    総司の最期には、せつなさすら感じてしまいます





    そんなわけで、この手の新選組物語に慣れていないと、

    読み終えたときダメージがあるかもしれません。

    実は昔の私は、そんなダメージを少なからず受けたのですよね。

    だから今まで一度も読み返さなかったのだと思います^^;





    でも、今は平気

    残酷でひどい人物に描かれた土方さんでも、(←おいおい^^;)

    「これは物語」と割り切って受け止められます。





    そんな風に割り切って読めるなら、

    これはこれで面白い作品ですので、どうぞお試し下さいね。


    FIGHTER(ファイター)
    吉田 直(すなお)著/スニーカー文庫

    表紙はなかなか、カッコいいんだけどな〜^^;


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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/07/08/10:41][ ↑ ][ ↓ ]

  • 歳三からの伝言

    日の暮れかけた、底冷えのする伏見の一室。

    手入れを終えた和泉守兼定を眺める歳三の耳に、

    馬のいななきが聞こえたところから、

    この物語は始まります。




    そうです。ここから歳三の

    真の意味での戦いが始まる
    のです




    歳三からの伝言/北原亞以子著





    直木賞作家
    の描く、土方歳三が主人公の小説です。

    北原亞以子氏が直木賞を受賞なさる前、1988年に、

    初めてかかれた長編の、書き下ろし作品ですよ。





    この本が新人物往来社から刊行されたとき、

    真っ先に買いました(題名に惹かれて^^)

    今は講談社文庫から、

    加筆されたものが出版されています。





    近藤勇が墨染めで狙撃された
    ところから始まって、

    鳥羽伏見の戦い、甲州勝沼の戦い、流山、

    宇都宮戦、会津戦、そして箱館で戦死するまでが、

    この小説のお話です。





    ここでの歳三は、将軍警護の為に上洛し、

    京の治安を守るために新選組や近藤勇が戦ったのに、

    なぜそれが罪になるのかを問うために戦い続けます。





    新選組の小説としてよくあるのは、

    歳三たちが京に上洛する前から始まる話なんですけど、

    この物語の書き出しは違っていますよ。(墨染からなので)





    それが当時としては斬新で、

    すぐに物語の世界に入っていきましたね

    (最近では新選組の斜陽から書かれる小説も多いデス^^)






    最初の部分から箱館に至るまでが、けっこう丁寧に書かれていて、

    読み手が歳三と共に、時間を過ごしているような感覚で

    読むことができます。





    ただ箱館から五稜郭・江差に至る部分が

    ほとんど省略されているので、

    連戦連勝による土方と兵士達との信頼関係を表す部分が弱く、

    その後の二股戦での、兵士たちとの強い絆が

    あまり感じられなかったのは、チョッと残念なところです。





    でもそれ以外は、なかなか楽しく読めました。

    多くはありませんけど、

    歳三のアクションも登場しますしね





    個人的には、宇都宮戦で歳三が負傷し(ここでは足首銃創になってマス)、

    会津で治療に専念する歳三の

    焦りと苛立ちが感じられる場面が、気に入っています





    鳥羽伏見戦からの歳三は、戦いに明け暮れる毎日ですけど、

    彩りを添える女性も登場しますよ。





    この物語に登場する女性はお美乃さん

    出会いのきっかけが衝撃的(?)ですけど、

    箱館にいる歳三の前にも現れて、

    戦場に臨む男の、心の癒しになっています。





    ちなみにそのお美乃さん宛てに、歳三が箱館から

    手紙を送るシーンがあるのですけど、

    その手紙が箇条書きで、


    一、○○○○
    一、○○○○


    と書かれていたのは受けましたね〜




    これって、実在した土方歳三の手紙の特徴でもあるんですよ




    そんな新選組ファンにも嬉しい要素も取り入れたこの小説。

    歳三の優しさも、それとなく垣間見ることができますので、

    どうぞ楽しんでみて下さいね


    歳三からの伝言/北原亞以子著

    伊庭八郎も歳三の友人として登場してます^^



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    [新選組の本] [コメント:4]
  • [2009/06/20/11:40][ ↑ ][ ↓ ]

  • 奥羽越列藩同盟

    新選組のことをよく知っているなら、

    この名前もご存知かもしれませんね。




    奥羽越列藩同盟





    鳥羽伏見の戦いに敗れ、江戸に戻った会津藩を

    救済する形で東北の諸藩が集結し同盟をつくったのが、

    この奥羽越列藩同盟です。





    …などと書いている私も、じつは

    わかるのはそれくらいだったんですね





    それじゃあ、各藩にどんな人がいて、

    どんな状況にあったのか?

    そしてどんな行動を取ったのか?





    それらになると、全くつながらず、

    ただ漠然と「奥羽列…」の名前を知るだけでした。





    でもこの本のおかげで、

    点だった部分が線としてつながり、

    大まかではありますけど、

    流れがつかめるようになりましたよ。





    私と同じように、

    「奥羽越列藩同盟って、いまひとつよくわからないな」


    と思うのなら、こちらの本がとても参考になりますよ



    奥羽越列藩同盟 〜東日本政府樹立の夢〜
    星亮一著/中央公論新社





    『東北の各藩は、

     大局の動きを知らず、先見の明を知らず、

     ただ闇雲に新政府に対抗しただけ』





    こんな言われ方もするようですが、

    そんなことはありません





    仙台藩には渡米経験もある玉虫左太夫もいましたし、

    会津藩には梶原平馬、長岡藩には河井継之助

    米沢藩には雲井龍雄、南部藩には楢山佐渡

    優秀な参謀がいたのです。





    でも彼らの率いる団体が、組織立って

    上手く作動したのかというと、違いました。

    それが敗因のひとつともいえそうです。





    各藩の参謀、一人ひとりの生い立ちや行動をみると

    それぞれに優秀で、もし戦争に負けることなく、

    明治以降も表舞台に立っていたなら、

    さぞかし国のために尽力しただろうと思う人ばかりです。






    でも運は彼らに味方せず、結果

    ほとんどの人が志半ばで倒れました。





    後世になって考えてみると、歴史の流れの中に

    いくつかのターニングポイントがあることに気付かされます。

    彼らの場合、そのポイントでの選択で

    崩壊の道に進んでしまっているんですね。





    そして奥羽越列藩同盟自体も、

    時代の表舞台にその存在を知らしめることなく

    崩壊してしまったのです。





    奥羽越列藩同盟崩壊後、彼らはどうなったのか…?

    それもこの本にあります。

    もしかしたら、それぞれの無念な想いも

    感じる取ることになるかもしれません。




    ちなみに私事なんですけど…^^;




    この本を読んでいたのが、今年の「歳三忌」の頃でした。

    この本には会津藩の梶原平馬のことも

    いろいろ載っているんですね。




    梶原平馬は一時、

    行方知れずになっていたことがあったんです。

    ですから、会津を出た後の平馬がすごく気になって、

    色々調べていたんですよ。




    そうしたら歳三忌に、

    梶原平馬のご子孫がいらっしゃった
    じゃありませんか!

    しかも今回初めてのご参加ですって。もうびっくり!




    こんな風に、新選組関連でのお導き(?)は

    けっこうあるんですよ〜。

    (私だけじゃなく仲間もみんなあるらしい^^;)






    あなたもこの本を読むと、なにかがあるかもしれませんね。

    どうぞお試し下さいね〜


    奥羽越列藩同盟 〜東日本政府樹立の夢〜
    星亮一著/中央公論新社


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    [新選組の本] [コメント:6]
  • [2009/06/08/10:22][ ↑ ][ ↓ ]

  • 敗者〜!?土方歳三^^;

    平成21年5月28日(つまり昨日のことネ)

    あの本が、そろそろ発売されるのでは?

    と思ってホームページを覗いてみれば、まさに当日




    仕事帰りに、閉店時間まぎわの書店に立ち寄ると

    1冊だけお目当ての本が残っていました。

    まるで私を待っていたかのよう




    もちろん即購入。家に帰って読みました。




    その本とは?

    ハイ!こちらです



    週刊名将の決断、NO.14/朝日新聞出版
    【勝者の戦略】
    リストラなしで危機を脱した兼続の人間愛
    【敗者の誤算】
    体制と心中した土方歳三の明日なき死闘


    詳しくはこちら ⇒ 朝日新聞出版HP




    以前にもご紹介した

    全34ページのビジュアル本ですよ。

    あのときは勝者として、近藤勇が取り上げられていましたね。


    過去記事
    ⇒ 勝者、近藤勇




    でも今回は敗者として、土方歳三が登場です。
    (なんか悔しいゾ…





    週刊名将の決断について、チョッと解説しますと

    毎週、歴史上の人物ふたりをチョイスし(選出方法は不明^^;)

    敗者と勝者に分けて、その人物像を紹介している本です。





    本のなかで、敗者・勝者に至る話を、

    「起承転結」に分けて解説します。

    そしてそれぞれが何をどう決断したのか?

    が述べられているんですね。





    今回の土方についていえば、

    鳥羽伏見の戦いの話がメインといえますね。

    タイトルがすさまじい。

    「明日なき死闘」ですから…^^;

    (決断については見てのお楽しみ)






    他にも歳三愛蔵品の紹介や、

    「組織の達人」という稿で、勝海舟も登場しています。





    新選組の入門書みたいな感じで、

    特筆するような事柄はありませんけど、

    写真がたくさん載っているので、

    サラリと見る分には楽しいですよ




    でもそれより…




    今回はもうひとりの登場人物の

    直江兼続の方が面白かったです(彼のことはよく知らないので^^;)





    現代の組織にあい通じるものがあり、

    いろいろ参考になりましたね〜。





    「名将の言霊」という稿では、

    現在放送中の大河ドラマ「天地人」の原作者

    火坂雅志氏がエッセイを執筆されています。





    今回は、火坂雅志氏の直江兼続考が書かれていて

    面白かったですよ。

    兼続の掲げた「愛」について述べていましたが、

    私も同じ考えだったので、なんとなく嬉しいです




    直江兼続は「名将の決断」では、2回目の登場です。




    ですから、土方歳三も2回目登場の可能性があるはず。

    そのときは、ぜひ勝者としてリベンジして欲しいですよね。

    話はやはり箱館戦争の二股戦あたりでしょうかね〜。

    楽しみ〜



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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/05/29/11:40][ ↑ ][ ↓ ]

  • 史跡めぐりを効率よく行う方法


    毎月どこかしらの

    史跡めぐりをしているルンちゃんです。

    昨日も鎌倉街道の史跡を巡ってきました




    そんな私が1年のなかで

    最も史跡めぐりに適してる季節だな

    って思うのが今なんですよね




    その理由は、

    寒くないから厚着する必要もないので

    持っていく荷物が軽い
    し、

    風景の中の新緑が目に優しい

    いろいろな植物にも出会えます。





    そしてなにより、一番の理由は、

    「蚊がほどんどいないから」
    なんですよね





    夏の史跡めぐりは大変ですよ〜^^;

    チョッと歩いただけで、汗が吹き出るし、

    場所に寄っては立ち入った途端に、

    蚊が全身に群がってきますからね〜(あれは怖かった

    もうその時は一目散で逃げますけどね〜。





    今の季節はそんなこともありませんので、

    ゆっくり見たいものが見られます。

    ですから、史跡めぐりを考えているのなら、

    今がチャンスなんですよ





    新選組の史跡めぐりをするときには、

    私がいつも持ってく必需品があります。

    これがあると、効率よく史跡めぐりができるんですよ。




      book2

    ふぃーるどわーく多摩 ―新選組を訪ねる本―
    こちらです^^





    こちらでも何度かご紹介している 歳月堂さんの作った

    新選組史跡巡りのための本
    ですよ

    この本があれば、お手軽なバスや電車を利用して

    大好きな新選組の史跡巡りができますよ。





    昨年私は、横倉甚五郎さんのお墓のある

    「大法寺」
    に初めて行きましたけど、

    あそこは敷地がとても広いんですよね。

    それなのに、甚五郎さんのお墓の看板がひとつもありません。

    初めて来た人は、たぶん迷って

    見つけ出せないかもしれないような所なんです。





    でもふぃーるどわーくを持っていったおかげで、

    私は迷うことなく、甚五郎さんのお墓に

    たどり着くことができました。

    それ以前にも各地の史跡訪問のたびに、

    ふぃーるどわーくに助けてもらってます
    (多摩以外に、会津や京都もあります)






    このふぃーるどわーくを作っている「歳月堂」さんとは、

    主に新選組に関わる史跡のガイドブックや、

    新選組を中心とした歴史研究レポートなどの、

    発行物の作成と頒布を行っている

    新選組研究サークルです。





    「歳月堂」さんのお二人が、実際に何度も現地に足を運び、

    史跡めぐりに必要と思われる情報を満載
    したものなんです。





    最寄の駅から、利用するバスのルート、

    時刻表まで載っています。すぐ取り出して使える

    コンパクトサイズにもなっているので便利ですよ。

    しかもお値段は、とってもリーズナブル

    学生さんにもありがたい一品です♪





    ふぃーるどわーく多摩は、

    土方歳三資料館でも販売していますので、

    もしかしたらご覧になったかもしれませんけど、

    「歳月堂」さんのポームページで

    直接購入することもできるんですよ




    土方歳三資料館で買い忘れちゃっていたら、

    こちらのHPで在庫をご確認の上、ご注文下さいね。

    次の史跡めぐりには是非持っていって

    使って下さい。




    「頒布案内」に詳しく載ってます^^

    ⇒ 歳月堂HP




    史跡めぐりで道に迷っていると、

    時間がもったいないですよ〜。

    ふぃーるどわーくで時間を効率よく使って、

    楽しい史跡めぐりをしましょうね



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    [新選組の本] [コメント:4]
  • [2009/05/18/11:35][ ↑ ][ ↓ ]

  • 新選組物語


    子母澤 寛の新選組三部作といえば、

    「新選組始末記」
    「新選組遺聞」
    「新選組物語」


    のことです。



    今日はその「新選組物語」についてのお話です


    新選組物語/子母澤 寛著





    子母澤寛氏の新選組作品のスタイルは、

    「聞き書き」
    と呼ばれるものです。





    新選組が活躍する同時代を生きた、

    新選組に関わりのあった人々に、子母澤寛氏が直接会い

    当時のことについて「聞き取り取材」をして得た様々な事柄を、

    読みやすく書きまとめたのが、これら三部作です。






    子母澤寛氏が取材したのが、昭和の初め頃で、

    江戸時代を生きた人々と接触する、

    最後の時間(チャンス)だったんですよね。






    彼が取材を終えて数年後、

    その関係者たちは、次々とこの世を去りました。

    まるで、私たちに新選組のことを告げる役目を終え、

    安堵してこの世界を去ったかのようにも感じられます。






    新選組研究者の間では、

    この関係者たちの話の書かれた子母澤寛書籍は

    当時の様子を知る貴重な資料
    として、

    すごく重要視されていました。





    ところが近年では、この三部作は

    すべてが事実ではないことがわかってきたのです。

    つまり一部は、子母澤寛氏の創作ではないかというわけですね。






    特にこの「新選組物語」は、その部分が濃いみたいです。

    子母澤寛が生前にも話していた通り、

    これには題名に「物語」って付いていますからね。

    物語=創作、というわけです。






    さて中身を見てみますと、前半の部分は

    他の二作と同様に、聞き書きのスタイルが濃いです。





    「隊士絶命記」
    では、タイトルの通り

    沖田総司、芹沢鴨、山南敬介ら隊士たちの、

    最期が書かれています。





    その後「人斬り鍬次郎」「死損ねの佐之助」

    「隊中美男五人衆」「壬生心中」などの話が続きます。





    「隊中美男五人衆」
    「壬生心中」のお話には、

    その後の研究で、

    時間や場所にズレが生じていることがわかり、

    創作の部分が濃いといわれています。




    例えば、

    『五人衆が隊にいた時期は微妙にずれているので、
     
     五人まとまったことはなかった』

    とか。(でも実在はしていたらしい…)




    『「壬生心中」に登場する松原忠司は

     実際のところ死亡の原因がわからず、

     心中の話もなかった』とか。




    お話としてはとてもよくできているので、

    今までに何度もドラマや映画の原作として

    採用されていますよね。




    そしてこの本の後半部は、

    脚色の部分が各場面で感じられ、

    こちらは確かに物語だよねと感じてしまいます。





    でも物語の元になる部分はもちろん、子母澤寛氏が実際に、

    当時の関係者たちを取材して得たもので、私たちはそこから、

    新選組の存在を知ることができたのですから、

    貴重なものには違いありません。





    というわけで有名な本なので、知っている話も

    いろいろ載っているとは思いますけど、

    新選組が好きなら、子母澤寛氏の新選組三部作は

    一通り読んでおくといいですよ






    三部作の中では、内容量は少なめですし、

    物語で読みやすくもありますので、

    まずこの「新選組物語」から

    読み始めるのがいいかもしれませんね。


    新選組物語/子母澤 寛著



    追記…ゴールデンウィーク中は、旅に出るので、
       記事更新はお休みさせて頂きます。
       次回は5月8日に「沖縄旅行記」を載せる予定ですので、
       どうぞまた、遊びに来て下さいね。
       
       お休みの間もランキングクリック頂けると、涙がでるほど嬉しいです
       どうぞよろしくお願いします


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    [新選組の本] [コメント:6]
  • [2009/05/02/10:37][ ↑ ][ ↓ ]

  • 異世界の沖田総司

    1997年に初版本が発売されて以来、

    今だ完結せず、進行中の新選組小説があります。



    それがこちら。


    夢幻戦記/栗本薫著






    『グイン・サーガ』シリーズでお馴染みの作家さん。

    それとも、中島梓さんと言ったほうがわかるでしょうか?





    この方も新選組がお好きなんですよね。

    以前にも「まぼろし新選組」という本を書いています。

    特に沖田総司さんに、すごく惹かれているみたいですよ。





    ついでにいうなら、木原敏江先生の

    「天まであがれ!」の沖田総司が大好きだそうで、

    たしか、「天まで…」についての論評も

    お書きになっていたと記憶しています。





    ちなみに「天まで…」を知らない方は、こちらをご覧下さいね
    ⇒ 過去記事「天まであがれ!」




    さてそんなわけで、この小説の主人公も沖田総司です。

    といってもここに登場する沖田総司は、今までの、

    どの小説にも登場しなかった人物です。





    栗本氏は、

    新選組を小説の素材として取り上げるとしても、

    全くのフィクションじゃないと面白くない


    と考えています。





    ですから「歴史小説」というより

    「SF小説」といったほうがいいくらい、

    現実とかけ離れていて不思議な感じですよ




    チョッだけ内容をお話しますと…





    幼い総司は、自分という人間が他の誰とも違うことを

    いつしか意識するようになります。

    体型や顔立ちのみならず、人間以外の生物と会話する能力、

    時空を自由に移動する能力。

    そして夢に出てくる異世界の、もうひとりの自分。






    自分が本当は誰なのか? なぜここにいるのか?





    理解できないままに日々を過ごし、

    いつしか夢の中の異世界が、

    現実の世界にまで影響を及ぼし始め、

    いやおうなく総司は運命に翻弄されていくのです。





    …って、これってやっぱり完全に「SF小説」ですよね

    伝奇SFとか言うそうです。





    でもそんな中で、試衛館のメンバーも出てきますし、

    浪士隊として、上洛する話も出てくるんですよ。





    7巻くらいでやっと京へ上り、

    10巻くらいで本来の物語が動き出したっていう感じです。

    そこまでが、とにかく永かった!





    その後、しばらく11巻が出なかったので、

    出たら買おうと思っていたところ、

    気づいたときには13巻が出ていて、

    そのうち買おうと思っていたら、既に15巻まで登場したみたいです^^;





    ですから、私もこれから11巻目を読むところ





    まだまだ続きそうな夢幻戦記ですけど、チョッと不思議な、

    栗本ワールドの新選組に足を踏み入れてみたいと思ったら、

    がんばって15巻まで読んでみて下さいね〜。





    そうそう、最初の部分はこちらのサイトで漫画で見られるようです。

    歴史小説の新選組に読み慣れてると、すごく不思議な感覚かもしれませんが、

    どうぞ味わってみて下さいね ⇒ 漫画で読む夢幻戦記



    こちらは小説^^
    夢幻戦記/栗本薫著


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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/04/27/11:39][ ↑ ][ ↓ ]

  • お子様には絶対読ませ…

    子供の頃、誰でも1冊は

    「伝記」を読んだことがありますよね




    伝記とは、日本や世界の実在した人物の

    おいたちから大人になって業績を遂げるまでを

    物語のように叙述したものです。





    大抵は偉業を成した「偉人」と呼ばれる人について

    書かれるものがほとんどです。

    「野口英世」や「ガリレオ」「キュリー夫人」などは

    教科書にも載っているので知っている方も多いですよね。





    そんな伝記のジャンルに

    「勝海舟」や「坂本龍馬」が登場したとき、心密かに

    「新選組のメンバーは登場しないものか」


    と願っていました





    確かに贔屓目にみても、

    新選組は偉業を遂げたというものでもなく

    勝や坂本の次に登場しそうな人物は

    ゴロゴロいると思います。





    でも大河ドラマにも「新選組!」が登場したのですから、

    今の時代ならあってもいいのでは?

    そう期待してもいいかもしれない




    これがファン心理というものですよねっ!




    さて私の密やかなる願いは、

    その後どうなったと思いますか?




    はい、こうなりました!



    その名は新選組
    砂田弘・著/伊藤勢・絵
    ポプラ社






    児童文学書で有名な「ポプラ社」様が

    出版して下さいました。

    広い意味での「伝記」と考えれば、

    私の密かな望みも叶えられたのではと思います





    やはり大河ドラマ「新選組!」放映で

    新選組ブームが来たおかげといえるかもしれません。

    あの時期を逃したら、たぶん出版はなかったでしょうね。





    さて中身は、四章とあとがきに分かれています


    第一章は「ゆれ動く日本」

    多摩の少年剣士近藤勇が、

    青年になって浪士隊として京都へ行く場面です。





    第二章は「その名は新選組」

    新選組誕生の部分です。

    ここでは芹沢鴨暗殺の話も出てきますよ。





    第三章は「池田屋の決闘」

    もちろん池田屋事件の話です。





    第四章は「新選組のさいご」

    伊東甲子太郎も登場しています。

    そして近藤・沖田・土方の最期の部分。





    多少作り話の部分も出てきますが、

    子供達に新選組のことを知ってもらうには

    このくらいが丁度いいかもしれません。




    漢字にはカナもふってあるので、

    低学年のお子様にも充分読めます。




    新選組のファンは老若男女、

    幅広い層に指示されているといいます。

    お母さんが土方歳三のファンだから、

    といって歳三のファンになる子も多いですよ。





    その子供達が大きくなって

    新選組の真の姿を研究してくれる
    わけです




    そんな貴重な人材育成のきっかけとして、

    どうぞこの本をご利用下さい。

    あなたのお子様には、絶対読ませて欲しいです




    その名は新選組
    砂田弘・著/伊藤勢・絵
    ポプラ社

    じつは他にも新選組の児童本を
    ポプラ社さんは出してます^^

    新選組の大常識 /ポプラ社

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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/04/02/13:38][ ↑ ][ ↓ ]

  • 幕末新選組


    「鬼平犯科帳」や「剣客商売」

    「必殺仕掛人」でお馴染みの、池波正太郎氏。




    その池波正太郎氏は、新選組の小説も幾つか書いています

    以前ご紹介した「色」は土方歳三が主人公のお話。

    これは片岡千恵蔵主演で映画にもなっていますよ。


    過去記事 ⇒ 維新の篝火





    他には「近藤勇白書」というのもあります。

    こちらはもちろん近藤勇の話です。





    でも、池波正太郎氏が新選組隊士の中で、

    一番好きだった人物は、どうやら

    永倉新八
    だったみたいなんですよ




    幕末新選組
    池波正太郎著/文芸春秋





    そのお気に入りの永倉新八を描いたのが、

    幕末新選組
    です。

    松前藩の武士ながら、江戸屋敷で生まれ育った

    江戸っ子の永倉新八。




    物事にこだわらないさっぱりした新八を

    この小説は生きいきと描いています。






    子供の頃、いたずらばかりしていた腕白少年(新八)が、

    剣術をやり始めてからは、いたずらする時間も惜しんで

    剣術修行に励みます。

    つらさを苦には思わず、楽しみながら剣術に没頭する毎日。





    おかげでめきめきと腕をあげますが、

    いっこうに家を継ぐ気のない新八に小言ばかりの父。

    それがいやで、とうとう脱藩までしてしまいます。





    そして新八は、親友の市川宇八郎(のちの芳賀宜道)と

    修行の旅に出たり、

    後には近藤のいる試衛館にも顔を出すようになるわけです。





    そうして上洛して、新選組幹部となるのは

    ご存知の通り





    大まかな話は、よくある新選組の物語と同じですけど、

    ここで面白いのが、新八と藤堂平助の関係ですね





    江戸にいる時分、新八は平助に

    自分の相方を横恋慕されてしまいます。

    藤堂平助は大名の御落胤という噂もある

    どこか気品ただよう男で、女性にもてるタイプ。





    一方の新八は少しポチャっとした感じの

    (この本の中の新八のイメージね)


    女性に可愛がられるタイプ。ではありますけど、

    気品漂ういい男
    にはかないません






    ですから、新八が好きになる女性が

    藤堂のことを好きになるのも

    あたりまえなのかもしれませんけどね。





    そんなつらい(?)過去を背負って、上洛する新八ですが、

    京都でも同様のことがあり、

    藤堂を少なからず、憎く思うこともあるわけです。





    でもこの新八、人がいいというか

    持ち前の性格の良さからか、

    池田屋騒動を境に、二人の関係は

    いい方向に深まっていくから不思議です。






    主人公が新八なので、

    要所(おいしい場面)で、新八が登場しています。

    ですので、新八ファンには

    充分楽しめる小説になっていますよ。





    新八の77年間の生涯を

    包み隠さず描ききった作品ともいえる、幕末新選組。

    よかったら、一度お楽しみになって下さいね


    新装版で出ています^^
    幕末新選組
    池波正太郎著/文芸春秋


    池波正太郎作品集


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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/03/16/12:18][ ↑ ][ ↓ ]

  • 勝者、近藤勇

    いつもブログで仲良くして頂いている

    紫蝶の新選組つれづれ語り」の紫蝶さんから、

    ある情報を頂いてたんですね
    (紫蝶さんありがとうございます)






    書店の前を通ったとき、

    「そういえばそろそろ、あれが出る頃では?」

    と思ってその情報を確認してみたところ、ありましたよ。




    3月12日が発売だったようです(ナイス、第六感!)

    その情報とは、こちらのことですよ




    週刊名将の決断、NO.4/朝日新聞出版

    【敗者の誤算】
    最前線にこだわった幸村の天国と地獄
    【勝者の戦略】
    スタンドプレーが功を奏した
    近藤勇の大金星


    詳しくはこちら ⇒ 朝日新聞出版HP




    最新の新選組本です。

    全34ページのビジュアル本ですよ。





    毎週、歴史上の人物ふたりに焦点をあて、

    敗者と勝者に分けて、その人物像を紹介しています。

    第4回目は「真田幸村」と「近藤勇」でした。





    ここでは勝者として

    新選組の近藤勇が取り上げられています。

    うれしいけど、チョッと複雑な気分です(理由は後ほどね




    この本では、歴史上の人物の

    敗者になった話、勝者になった話を

    それぞれ「起承転結」に分けて解説しています。





    近藤勇についていうなら、

    勝者として取り上げてもらえたのは

    やはり「池田屋事件」のおかげなんでしょう。





    近藤勇ら浪士組の上洛から始まって、

    池田屋事件で活躍するまでを、

    うまく起承転結にまとめています。





    そしてタイトルの通り「名将の決断!」があります。

    近藤勇が何をどう決断したのか、述べられている部分です。
    (どんな決断かは、見てのお楽しみ^^)






    成功のツボ
    としては、

    幾つかの近藤のエピソードも載っています。

    どれも有名なお話ですけどね。





    本の監修は、作家の童門冬二氏。

    TVの新選組関連番組でも、何度もお見かけした方ですね。

    ここではそれぞれの人物について、

    童門氏の独断で解説している部分もあります。






    内容的には新選組の入門書みたいなもので、

    特に新発見の事柄はありませんけど、

    その人物の、ある部分に視点を置いて述べているのは

    今までにない形でしたので、面白いと思いました。






    ただし、敗者と勝者に分けてはいますが、

    特に対比させている部分はなく、

    二人を登場させる意味に欠けるところではありますね。

    もう少し工夫が欲しいと感じます。





    このシリーズは、毎週ふたりの人物が登場します。

    1冊に2人なので、かなりの人が登場しますよね。

    4回目で近藤先生が登場するなら、

    土方さんも登場するはずと、誰もが思うでしょう





    確かに土方さんは登場しますよ、第14号で。

    でも今度は敗者としての登場なんですよ〜

    それがわかっていたので、勝者の近藤さんが出ていても、

    複雑な気持ちだったのですけどね。





    しかもその時の勝者は、直江兼続なんですよ。

    今話題の人との、コラボだなんてね




    ちなみに直江兼続つながりで、もうひとつのお話。




    直江兼続が主人公の「天地人」の原作者、火坂雅志氏

    この本の中に「名将の言霊」という題名で、

    エッセイを執筆されています。





    NO.4の「名将の言霊」は土方歳三の

    志れば迷ひ志なければ迷はぬ恋の道
    でした

    この句に絡んで、火坂氏が熱く語っていますので、

    どうぞそちらもお見逃しなく





    第11号では松平容保様が登場しますよ。

    でもこちらも、敗者なんだな。なんか悲しいな〜

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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/03/14/13:47][ ↑ ][ ↓ ]

  • あさぎ色の風



    コバルト文庫
    といったら、

    少女向けの小説が主流の文庫本で

    学生の頃に読んだ方も多いのではないでしょうか?





    今でも書店で見かけると

    なんとなく懐かしく感じることもありますね〜





    じつはそのコバルト文庫にも、

    新選組の本
    があるのですけど

    あなたはご存知でしたか?





    イラストがとてもステキですので、

    どうぞ見かけたら、手にとってみて下さい♪




    あさぎ色の風/藤堂夏央著





    2003年頃の作品ですよ。

    ちょうど大河ドラマ「新選組!」が始まる

    1年ほど前ですね。




    新選組物語の短編集です。


    「あさぎ色の風」
    自体は試衛館時代のお話です。

    話によって、沖田総司の一人称で書かれていたり、

    土方歳三の一人称で話が進んでいったりする、

    チョッと面白いストーリー展開ですよ。





    登場するのは、お馴染み試衛館のメンバー、

    近藤勇、土方歳三、沖田総司。


    それから山南敬助、藤堂平助、永倉新八。





    そして、ここでは遊撃隊の伊庭八郎

    試衛館に出入りするメンバーに加わっています





    伊庭八郎が試衛館のメンバーと旧知の仲だったのかは、

    史実としては疑問が残る部分ではありますけど、

    著者の藤堂夏央氏の好みで、しっかり登場してます





    私も伊庭さん大好きですので、

    そんなところも、この本の好きな理由なんですよね

    土方さんに負けず劣らずの活躍ぶりですので、

    伊庭ファンの方にはうれしいところでもありますよ




    お馴染み総司の麻疹(はしか)の話や、

    土方と黛花魁に関わる話
    など、

    史実や、物語で聞いた話をうまく取り入れて

    楽しいお話に仕上がっています。





    原田佐之助
    も後から登場しますしね、

    土方歳三を窮地から救う、なぞの人物も登場します

    (名前は告げずに去るけど、たぶんあの人だってあなたにもわかるはず^^)






    あさぎ色の風は短編集になりますが、続編もありますよ。

    そちらは、京都時代がメインのお話です。

    シリーズをすべて書き出すとこんな感じです。




    1.あさぎ色の風
    2.あさぎ色の風ーきざはしー
    3.あさぎ色の風ーくれないー
    4.あさぎ色の風ーたまゆらー
    5.あさぎ色の風ーとこしえー
    6.うたかたーあさぎ色の風ー





    一応5巻で完結ですけど、後で番外編の6巻ができました。

    シリーズにはなっていますが、それぞれにお話が分かれているので、

    1冊だけ読んだだけでも、楽しく読むことができます。





    でも、最初から読んでいくと、

    また次の巻が読みたくなりますけどね♪

    それで、けっきょく全部読んでしまうのですけど^^;




    それぞれにテンポよく読み易いですので、

    さらりとした新選組本が読みたくなったときには、

    このシリーズを読んでみて下さいね。





    それにしても…

    この本を読むと、妙に懐かしくなるのです。

    やっぱり学生時代よく読んだ、コバルト文庫のせいかな〜?

    こちらは第1巻の表紙です。ステキでしょ^^

    あさぎ色の風/藤堂夏央著

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    [新選組の本] [コメント:6]
  • [2009/03/06/10:48][ ↑ ][ ↓ ]

  • 幕末維新秘史

    昨年の12月のこと。


    新選組研究家(=歴史研究家)で、

    こちらでも何度もご紹介している伊東成郎氏から、

    新しい本を出版するという、お知らせを頂いたんですね。





    それでこの前、お取り寄せしてみたのです。

    今回はその本のお話です



    幕末維新秘史
    伊東成郎/新潮文庫






    伊東成郎氏の本には、新選組に関わった人々の

    エピソードをまとめた本がいくつかありますけど、

    今回の本は、そのエリアを広げ、

    幕末に生きた人々のエピソード集
    となっています。






    ここであげられている人物は、

    勝海舟
    坂本龍馬西郷隆盛久坂玄瑞ら、

    あなたも知っている幕末の有名人たちです。

    でも、主役は彼らじゃありません





    そんな彼らに、おちょくったり、惚れられたり、

    好かれたり、関わったりした人たちが主役なんですよ。






    例えば、龍馬の想い人だった千葉佐那さんは有名ですけど、

    龍馬が佐那さんをどう想っていたのか?

    別の人から佐那さんはどう思われていたのか?など、

    そんな様子が、チラッとわかるんですね





    こんな風に、有名人に関わった人たちのエピソードを知ることで、

    歴史上の人物の、今まで知らなかった一面を

    垣間見ることができるんです

    今までの幕末本とは違うエピソードが載っているので、

    新鮮な感じがしますよ。





    また、歴史上の人物とは全く関わりがない、

    無名人のエピソードもたくさん登場します。






    例えば、オランダ人に異国へ連れて行かれた遊女の手紙の話や、

    戦争に借り出された農民の話(これらは悲しすぎる

    お金持ちの旦那の話などは、

    物語以上に面白い現実が書いてあります






    それらを読むと、

    「幕末の時代に、こんなことがあったんだ」


    と、今まで自分が想像しなかった事柄が、

    あの幕末時代に存在していたことに気づくのです。






    いつものように伊東成郎氏が、

    途方もない時間と体力をかけて、

    莫大な史料の中から見つけ出した数々のエピソードは、

    ひとつひとつが、埋もれていた人たちの生きた証のようで、

    面白いと思う反面、

    一人ひとりの命を感じずにはいられません。






    といっても短編集になっているので、

    各話の内容は重すぎず、読みやすい本になっています。

    お話の数は、かなりありますけどね(新選組も登場します)






    ちなみに読みやすいので、

    私は電車の中で読んでみました〜






    悲しいお話もあるのですが、

    想像して「ぷっ!」っと噴きだす話もあるので、

    電車の中で読むときは、周りの人に

    変な目で見られないように、ご注意下さいね


    電車内で読みやすい文庫タイプ^^

    幕末維新秘史
    伊東成郎/新潮文庫
           伊東成郎の本 一覧

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    [新選組の本] [コメント:4]
  • [2009/02/02/15:23][ ↑ ][ ↓ ]

  • 早乙女貢先生と小説・沖田総司

    ご存知の方も多いと思いますが、

    昨年の暮れ、作家の早乙女貢氏が他界されました。

    もう、1ヶ月余り経ちますよね。⇒ 日刊スポーツ




    早乙女貢先生は、ご自身が会津の血を引く方であり、

    敗者からの視点
    で書かれた小説を、数多く執筆なさっていました。





    特に会津藩を舞台にした「会津士魂」は、

    彼の思いが充分に注がれた長編小説であり、

    読まれた方の心の中にも、会津藩の思いが

    胸いっぱいに満ちたことと思います。





    早乙女先生の講演を拝聴したことがありますが、

    歴史に埋もれてしまった「敗者の真実」の部分


    講演会に来たすべての人に知ってもらおうと、熱弁されていました。





    1時間半のお話でしたけど、

    「5時間くらいしゃべりたい!」


    とてもパワフルでいらっしゃいましたね。





    時には過激な言葉も出ましたが、

    新選組びいきの私には、それがとても小気味いい♪


    たぶん、同じように思っていた方も多かったでしょう。




    毎年会津で開催される「会津藩侯行列」では、

    毎回、家老の西郷頼母役に扮し、

    颯爽(さっそう)と馬に乗り、行進していらっしゃいました。




    ……もう、あのお姿を見られないのが寂しいです




    早乙女貢先生は、新選組を題材にした小説も

    いくつか執筆されています。

    そのひとつがこちらです。



    沖田総司
    早乙女貢/講談社




    沖田総司が主人公の小説です。

    ここに登場する沖田は、多感な青年であり、

    背が高く、細見で、若い女性に一目置かれる美男に描かれています。





    また聡明で、揉め事があると

    その人柄と判断力で、見事解決してしまうという、

    このうえない好人物に書かれていますよ。





    早乙女先生の描く小説は、先ほども話したとおり

    敗者からの視点で書かれています。

    この小説も同様で、

    勝者によって曲げられた事柄について、

    真っ向から斬りつけます。





    新選組を通して、隠された真実を

    正しく読者に知らせようといしてるのが、

    痛いほどわかるんですね。





    この沖田には、3人の女性が関わっています。

    一人は、江戸で偶然助けることになった少女、おりえ

    一人は、京で知り合う町医者の娘、お奈美

    そしてもうひとりは、病の夫の薬代欲しさに

    過激浪士の連絡係を請け負う、たまき




    沖田の運命に少なからず影響をあたえる、この美女3人が、

    沖田を題材にした小説にはめずらしく

    いろどりを添えています。





    近藤勇は無骨者で誠実ながら、一面では野心もある男。

    土方は美男ながら、冷徹な面を持つ人物。

    その中で沖田は聡明で、

    一番分別があるように描かれています。





    でも早乙女先生の中では、

    それぞれの性格がうまくマッチして、

    あの新選組にはなくてはならないもの

    として扱われているようです。





    特に沖田総司の存在は、

    新選組を内面的にまとめている
    という書かれ方で、

    彼が病によってその新選組の場からいなくなることが

    新選組自体の崩壊の原因だったとしている解釈は、

    極端ながら面白い解釈だとも思えます。





    面白い解釈といえば、

    「試衛館」のことも「誠衛館」と書かれています。





    最近はあまり聞かなくなりましたが

    「試衛館」は「誠衛館」ではなかったか?

    という説もあるんです。

    漢字の意味を考えても、「誠衛館」の方が

    正しいのじゃないかという説です。





    この小説が発表された頃にはその説も出ていたので、

    先生もそれを小説に取り上げたのでしょう。




    先生の小説は敗者の代弁をしているようで、

    それが楽しく、またうれしかったのですが、

    もう新しい小説を読むことができないのが、

    本当に残念です。





    もしあなたが早乙女貢先生の本を読むことがあるのなら、

    「敗者の真実」を代弁する、先生の心を感じてみて下さい。





    大好きだった早乙女貢先生、

    ステキな本をありがとうございます。

    ご冥福をお祈り申しあげます。


    早乙女貢氏の本


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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2009/01/30/11:16][ ↑ ][ ↓ ]

  • 六月は真紅の薔薇

    今回は昭和に書かれた、新選組本のご紹介です。




    六月は真紅の薔薇 〜小説沖田総司〜
    三好徹著/学陽書房




    副題の「小説沖田総司」というのがなかったら、

    およそ新選組関連の本だとは思いませんよね。

    新選組の小説だってわかっていても、

    面白いタイトルだな〜って感じますもの




    でも中身を読んだら、もっと驚きますよ。




    それはこの物語が

    沖田総司の一人称で書かれているからです。

    しかも、沖田は自らを「僕」と称します





    この本が書かれた、昭和53年頃の

    一般的な沖田のイメージといえば、

    司馬遼太郎の『燃えよ剣』『新選組血風録』に出てくる

    近藤勇や土方歳三に従順な、

    誰からも愛される沖田のイメージが強く、

    その沖田はいつも自分のことは「私」と呼んでいましたからね。





    ですから「僕」が斬新過ぎて、

    少なからず反論があったのです。

    「幕末時代に『僕』の呼び方はない!


    とか言われたみたいですよ。





    実際には高杉晋作が使用していたと

    筆者は創作メモで書き記しています。





    でも幕末に「僕」という言葉があったとしても、

    沖田総司が使うようには到底思えず、

    私もどちらかといえば、「僕」には反対でしたね〜

    今まで一度も読み直したことがなかったのも

    そんな意味あいからでしょうね。





    「六月は真紅の薔薇」
    に登場する沖田総司は、

    いつの日か、試衛館や近藤勇、土方歳三から抜け出し、

    もっと大きな世界に飛び出したいと考えている沖田です。





    ですから、近藤や土方に反発し、

    自分の思ったまま行動することも度々です。

    この辺りが、司馬遼太郎の沖田とは違うので、

    昔は違和感があったのですよね。
    (今は平気ですけどね…)





    この小説の沖田は、どちらかといえば、

    昭和や現代の若者の姿の方に似ています。





    沖田は政治とか権力とかを超越して短い命を生きた、

    その姿が青春である(創作メモより)

    と筆者が語るように、今の時代にも共通する、

    青春そのものを筆者は描きたかったのだと

    この小説を読み終わった時に感じます。





    「六月は真紅の薔薇」のタイトル自体にも

    著者のこだわりがあるようで、

    沖田を通じて描く青春は、筆者自身の青春と

    ダブらせているようにも感じます。





    そしてこの「六月」が小説の中でも、

    ある意味キーワードになっていますし…。




    他にも、沖田が労咳に罹る経緯も、

    今までの小説と全く異なった書き方をしています。

    今までにない描き方(=反発)も

    青春を意識しての書き方なのかもしれません。





    こんな風に、ストーリー全体は

    新選組の史実にほぼ沿ってはいますが、

    一風変わった、斬新さが味わえる小説なのです




    味わってみたい方は読んでみて下さいね〜。

    でも『燃えよ剣』や『新選組血風録』の沖田が

    大〜好きな方は、違和感たっぷりですのでお覚悟を!


    六月は真紅の薔薇 〜小説沖田総司〜
    三好徹著/学陽書房



    他にもこんな本を 三好徹氏は書いてます^^



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    [新選組の本] [コメント:0]
  • [2009/01/15/11:58][ ↑ ][ ↓ ]

  • 「輪違屋糸里」を読みました

    この間、浅田次郎の本を読みました。

    有名なこちらの本ですよ〜^^




    輪違屋糸里
    浅田次郎著/文春文庫






    本当は刊行されたときにすぐ読むつもりでしたが、

    機会を逃してしまい、そうこうしているうちにドラマ化され、

    テレビで見るほうが先になってしまいました




    私みたいに、テレビの「輪違屋糸里」

    先に観た方も多いでしょうね。




    でもあのドラマ、

    チョッと納得いかないところがありませんでした?



    そのときの過去記事
    ⇒ 「輪違屋糸里」の感想



    なぜ糸里は土方の言いなりになっているのか。

    なぜ土方は、あんなにイヤな奴なのか…




    小説だからどんな風に描いてもOKですけど、

    それにしても突っ込む部分が多すぎる




    そんな風にドラマを振り返りながら、

    これは一度原作を読んだほうがいいかもしれない…

    なんて思っていました。





    そこで、本を購入。

    じっくりと原作を味わってみたのです。




    読んでみて感じたのは、

    「文庫本2冊の内容を4、5時間のドラマにするには、

     やはり説明不足の部分があるのはしょうがないか」


    ということでした。





    糸里や土方の心情を知るには、

    ドラマでは希薄だったその背景の部分も

    しっかり掌握したほうがわかり易いようです





    さて、この小説の主人公、輪違屋の糸里は、

    史実では芹沢鴨暗殺の夜、平間重助の相方として

    その場に居合わせた女性です。





    暗殺の場から逃げ出せたそうですけど、

    歴史に登場するのは、後にも先にも

    その場面だけですよね





    でもこの小説では、糸里は若狭の生まれになっていて、

    そこから買われて京に上り、輪違屋に来たことになっています。

    そこで血の滲むような芸の稽古をして、天神になった糸里から

    物語の本筋に入っていきます。





    そして音羽太夫の話へと続くところは

    ドラマと一緒です

    でも音羽太夫の事件も、

    実は裏があるように原作には書かれています。






    糸里は土方の言いなりになるなど、

    周りに翻弄されているようにみえますが、

    彼女の境遇と性格とがあいまって

    実はけっこう芯のしっかりした女性になっています。





    反対に、本人も周囲もしっかりしているように見えて

    実際にはすべてのものに翻弄され、

    流されてしまうのは、お梅ですね〜。

    ドラマでもその場面はありましたよね。





    でも原作の方が、もっと話的には残酷で、

    糸里との対比がはっきりしている分

    より一層の哀れさを感じずにはいられません。





    他にも、ここでは菱屋の主人と姉弟の設定となっていて

    複雑な因縁を持っている前川家の夫人お勝や、

    八木家の夫人おまさ
    の思いも、具体的に書かれており、

    物語に深みを添えているのです。





    それらの登場人物たちが、

    それぞれの思いを抱えながら、

    芹沢鴨暗殺の夜を迎えるわけですね。


    (斎藤一と永倉新八との対峙もなかなか面白い^^)






    土方がイヤな奴だった理由も、原作でわかります。

    (納得するかは別ですけど^^;)





    ところで、

    浅田次郎の新選組物語の書き方には特徴があります。





    作者の目線から話を進めていくという

    第三者的な視点の書き方と、

    永倉新八や吉栄(平山五郎の恋人)、土方歳三らが

    自ら語るという、一人称の書き方を取りまぜた

    少し趣向の変わった方法です。





    あの有名な浅田次郎の小説「壬生義士伝」でも

    同様な書き方をしていましたよね。





    じつはこれには理由があるらしくて、

    「新選組始末記」や「新選組異聞」を書いた

    子母沢寛
    をあえて意識して取り入れたという、

    「聞き書き」スタイル
    を使用しているのです。





    原作ではそんな「聞き書き」スタイルを

    充分感じながら、読むことができますよ。





    というわけで、もしあなたが

    テレビの「輪違屋糸里」をご覧になっていて、

    画面を見ながら私のように、ツッコミをかなりやっていたのなら、

    一度原作を読んでみるといいかもしれません。





    それで、少しはツッコミの部分が

    解消されるのではないかと思います



    輪違屋糸里
    浅田次郎著/文春文庫



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    [新選組の本] [コメント:4]
  • [2008/12/03/11:22][ ↑ ][ ↓ ]

  • 幕末の近藤・土方生家にお邪魔します^^

    じつは昨日、幕末にあった

    近藤先生の実家(生家ともいう)と

    土方さんの実家にお邪魔しましたぁ〜





    なんて言っても、

    だれも信じてくれませんよね。

    タイムスリップできるわけじゃなし…




    でも本当に、そんな錯覚に

    一瞬だけおちいりました。

    昨日買った本のせいなんですけどね。



    CG日本史シリーズ 新選組/双葉社




    昨日買った本、

    それは最近発売された新選組本なんですよ。

    フルカラー、全50ページです。




    内容は、近藤・土方の生い立ちから、

    京都時代を経て、

    土方最期の箱館までを追ったものです。

    いわば新選組の入門書みたいなものですね。




    この手の本は、今までにも数多く出版されていますが、

    今回はチョッと違った、面白い感覚が味わえました。




    それはCG(コンピュータグラフィック)を

    ふんだんに使った画像が沢山載っている
    せいなんです。




    この本は様々な資料や学説、

    そして編集者の自己解釈を基にして(おいおい^^;)

    CGを駆使し、幕末の世界の一部を再現しています。




    具体的には、近藤勇や土方歳三の生家や

    前川邸や八木邸の内部、池田屋内部や油小路などが

    CGで再現されています。





    画像によっては、自分の立ち目線で再現されているので、

    自分がその場にいるようなバーチャルな気分が味わえ

    妙な錯覚が生まれるわけですね。




    八木邸などは、

    実際に京都に行けば内部を見学できたので

    あまり不思議には思えないのですが、

    近藤生家の周辺は陽あたりの影まで再現されて

    なんとなくその場に立っている感覚まで

    生まれたのです。




    それで、冒頭の

    「実家にお邪魔しました」

    っていう話になりました




    興味のある方は

    書店で中身をご覧になってみて下さいね。




    ちなみに、本の裏表紙に

    幕末時代のCG多摩川が載っています。

    今の浅川(土方生家近く)の風景と、

    さほど変わっていないように見えるのは

    私だけかしら?




    それもよかったら確認してみて下さいね



    表紙はこんな感じです^^

    CG日本史シリーズ 新選組/双葉社

    その他の双葉社の本


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    [新選組の本] [コメント:2]
  • [2008/10/09/12:41][ ↑ ][ ↓ ]

  • 総司 炎の如く

    夏の頃、書店の新刊コーナーでこの本をみつけ、

    購入後、しばらく読む機会を失いそのままだったのですが、

    このたびやっと読み終わったので、

    どんな本だったか、お話しますね




    総司 炎(ほむら)の如く
    秋山 香乃著/文春文庫





    「歳三 往きてまた」をデビュー作に持つ

    秋山香乃氏の小説です。

    「歳三 往きてまた」
    はまだ読んでいませんけど、

    題名のインパクトが強かったので、出版された時から知っています。
    (そのうち読むつもり^^)






    この文庫にはデピュー作と

    もうひとつ「新選組藤堂平助」という本があり、

    この「総司 炎の如く」が3冊目です。

    なんでも文春文庫ではこの3冊を

    「秋山香乃新選組3部作」
    っていうみたいですよ





    「総司 炎の如く」は題名の通り、

    主人公は沖田総司です。





    沖田総司といえば、新選組一番隊の隊長。

    天才剣士として小説でも書かれることが多いですよね。

    ここでも天才剣士として登場しています。






    総司の剣を振るう数々の場面は、

    著者の秋山香乃氏が居合道の有段者

    ということもあるからでしょうか。

    普通とはちょっと違った表現をされていて、

    面白く思いました。






    総司の話といえば、土方さんとの無駄口(って言ったら悪いけど)

    とかが多く書かれて、剣を振るう場面は

    意外とサラリと描かれていることが多いんですよね。

    でもこの小説だと、剣士としての部分が

    比較的多く感じられます。






    例えば、山南敬助が総司に

    「剣の三つの位」
    について語る場面があります。






    山南は「下段、中段、上段」と表しますが、

    下段は強く速い剣、中段は品格の備わった剣。

    そして上段はいうと、それは自分で見極めなさいと

    総司を突っぱねたりするシーンが登場します。






    それで、総司が見極められたかは

    本を読んでもらうとして…





    こんな風に、剣についての話やつながりが

    いくつも感じられる物語なので、

    自然、師匠と弟子の絆も濃く感じられ、

    周斎と総司のつながりや、

    近藤を慕う総司、総司を想う近藤の様子が

    快い場面でもありました。





    とはいっても、もちろん剣の話だけではなく

    時代背景を追っての話になっていますよ。





    ストーリーは、

    総司17歳の試衛館時代から、終焉のときまで。

    ただし、小説なので著者のアレンジ部分は多いです。

    特に著者は藤堂平助がお好きなのでしょうね。

    2作目が「新選組藤堂平助」だったくらいですもの。





    ですから、平助の登場場面が

    永倉や原田に比べてダントツに多いです





    それから意外にも、ある人物が始終登場しています。

    これは史実とは異なり、総司の臨終も看取っています。




    山南はこの人物にも「剣の三つの位」のことを話していますが、

    総司とこの人物とでの位の話はありません。





    位の話は、この小説の中で

    とてもうまい具合に登場しているのですが、

    その割には、この話が生かしきれていないような

    もどかしさも感じられ、その点は残念に思いました。





    でもまぁ「燃えよ剣」とは少し違った総司像が描かれ、

    サラリと読むには読みやすい本です





    ということで、

    秋山香乃氏の本を読んだのは今回が初めてですけど、

    「秋山香乃新選組3部作」以外にも

    新選組関連の本が多数あるようですので

    また機会を見つけて読んでみるつもりです。





    表紙はこんな感じです^^
    総司 炎の如く
    秋山 香乃著/文春文庫




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  • [2008/10/02/12:55][ ↑ ][ ↓ ]

  • 永倉新八のひ孫がつくった本

    大河ドラマ「新選組!」放送の時には、

    新選組関連の本が数多く出版されましたよね。

    あの頃はあまりにもたくさん出すぎて、

    買う気も失せてたのですけど





    そんな喧騒も落ち着いた頃、

    街の書店の店頭で見かけたイラストが

    見覚えあるお顔だったので、思わず手に取ってみました。

    そして即決購入したのが、この本ですョ

    タイトルも面白いです。




    永倉新八のひ孫がつくった本
    杉村悦郎・杉村和紀編著/柏艪舎/2005





    題名の通り、杉村悦郎氏も杉村和紀氏も

    永倉新八のひ孫にあたる方です。
    (簡単な家系図は本の中にあります^^)






    杉村悦郎氏は「新選組永倉新八外伝」なども書かれ、

    「歳三忌」の講演会で講師をなさった折には、

    ご子孫ならではの楽しいお話を聞かせて下さいました。





    杉村和紀氏はお会いしたことはありませんが、

    平成16年放送の北海道文化放送製作のテレビ番組で

    「新選組。永倉新八からの伝言」         ← 見たことないです。見たい!

    という番組のディレクターもなさっています。
           




    この「永倉新八のひ孫がつくった本」には、

    その「新選組永倉新八外伝」や「新選組。永倉新八からの伝言」の

    制作にまつわる話が載っています。






    でもそれだけではなく、

    「新選組。永倉新八からの伝言」に出演された

    浅田次郎・黒鉄ヒロシ・立川談志
    らと杉村和紀氏との個別対談や、

    土方家・井上家・沖田家・佐藤家などのご子孫
    とのお話があったり、






    研究者や、新選組に現在関わっている方や、

    果ては永倉新八のファンの方まで登場したりというように

    バラエティに富んだ本なんですよ。






    たくさんの人の「新選組論・永倉新八論」

    という感じなのですが、

    一口でかたづけてしまうには、

    チョッともったいない気もしますね。





    というのも、普段話を聞くことのできないような

    池田屋惣兵衛の玄孫(やしゃご)の方や、

    加納鷲尾のご子孫
    の方が登場して、

    当時の話や今のお話などされているのです。






    しかも、こちらに登場する方は

    すべて杉村悦郎・杉村和紀氏、おふたりの

    友人・知人というからお顔が広いですよね。

    新八を通してのつながりを大切にされている

    ということの証かもしれません






    私の個人的な興味では

    テレビドラマ「新選組始末記」で

    永倉新八を演じた夏八木勲さんの話などは、

    めったに聞けないものだったので、

    懐かしさと共に、得した気分になりましたね〜






    そんな風に読み人に、

    懐かしさや小さな発見をさせてくれるのが、

    この本の面白さでもあるわけです。





    さていろいろな話が登場しますが、

    あなたには、こんな話は如何でしょうか?




    江原啓之氏の

    新選組のスピリチュアル・カウンセリング♪





    芸能人のスピリチュアル・カウンセリングは

    TVでもみかけますけど、新選組の

    スピリチュアル・カウンセリングなんて、

    滅多にお目にかかれません。






    ページ数はそんなにありませんが、

    永倉さんや近藤先生の当時の様子が感じられて

    なかなか面白いです。





    どうぞ本を手にした時には、本の最後の方にある

    スピリチュアル・カウンセリングを

    確認してみて下さいね




    この表紙に惹かれました。
    新八さんにそっくり^^

    永倉新八のひ孫がつくった本





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  • [2008/09/27/10:33][ ↑ ][ ↓ ]

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    Comment ありがとうで〜す!!
    今月のご紹介本


    ダンダラ新選組
    望月三起也/ぶんか社
     

    幻のコミックが
    文庫本になって帰ってきたっ!!

    永年捜し求めていたあなた、
    待っていた甲斐がありましたね♪
    どうぞ念願を叶えて下さい。
    私もホントに嬉しいです^^

    詳細はこちら^^
    ⇒ 過去記事

    発見! 新選組おもしろグッズ


    ◇誠だるま → 関連の過去記事


    ◇新選組の羊羹 → 過去記事

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