篤姫、『珠玉の輿』展レポート

  • 2009/01/26(月) 10:42:15


篤姫の輿
(=駕籠、女乗物)を見てきましたよ〜




江戸東京博物館で行われている特別展、

『珠玉の輿〜江戸と乗物〜』
です。






昨年7月、

アメリカのスミソニア博物館に所蔵されている女乗物が、

篤姫のものだと確認されて、その乗物が少しの間だけ

日本に戻ってきたんです。






本邦初公開ですよ〜




江戸東京博物館へ行ったのは

『新選組!』展以来、久しぶり。

あの時の見学者の数は、すごかったですね。

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久しぶりの江戸東京博物館訪問♪ posted by (C)ルンちゃん



最近見た展では、『大徳川展』もすごかったので、

この『珠玉の輿』展も人手の多さを気にしていましたけど、

訪れた時間が遅かったせいか、思いのほかスムーズに入れましたよ。

とはいうものの、会場は並ぶほどの人ではありました。





入場して一番初めに展示されていたのが、篤姫の女乗物です。




えっ、もうメインを出しちゃうの?




と思うかもしれませんが、実はこちらは大河ドラマで使用した乗物のほう。

これは事前に、街道歩きのお仲間さんに聞いていたので、

ルンちゃんは心の中で「これか…」とニヤリ

でもさすがにきれいで、「これがそうです」といわれれば

納得してしまうようですね。






ただし、本物を見てしまうと違いは歴然としていて、

図柄や細工、内側の絵など、

見劣りするのは仕方がありませんよね。

ですので、展示の最初に置くのが妥当なんでしょう





展示の中には、『大徳川展』でも見学した品が

いくつかありましたが、やはり今回のテーマは『輿』なので、

質素で実用的なものから、絢爛豪華なものまで、

『輿』の数々が見られるのが特徴
です。





ちなみに、輿とは担い棒を二本使った

「お神輿(みこし)」みたいな形の物。

駕籠とは担い棒を一本通した、

よくドラマの大名行列で見るような形の物が一般的ですけど、

江戸時代には庶民向けの駕籠は「駕籠」と呼ばれ、

身分の高い人の駕籠は「乗物」と呼ばれたそうです。






でも、乗物(=駕籠)は輿と呼ばれることもあったりして、

あいまいな部分もあったみたいですね。





この見学のおかげで、輿(=駕籠)といっても

いろいろな種類のものがあることを知りました。

献門駕籠や山駕籠、お忍駕籠っていうのもあったな〜





高貴な方の場合は個人専用の乗物がそれぞれあり、

当時の庶民は、姿の見えぬ高貴なお方を

その乗物を間近に見ることで、感じるわけです

(あれは○○家の○○様だぁ、っていう感じ^^)





とはいっても、ジロジロ見ることは無礼になりますから、

垣間見て感じるくらいではあったでしょうね。






それに比べて現代は、

こうしてじっくり内側まで見ることができるので、

ある意味幸せですよね。

そんな幸せを感じつつ、展示品の数々を見て廻ります






さて、いろいろな乗物がありましたけど、

やはりメインは篤姫様なので、

篤姫様の乗物のお話を致しましょう





黒塗二葉葵唐草葵牡丹紋散蒔絵女乗物






これが篤姫様の乗物の名称です。

この乗物だけ、厳重にガラスケースに入れられていましたよ。

このガラスケースの周りはことさらに、人が群れていましたね





乗物の表面にある柄のうち、

三つ葉葵は徳川家、牡丹は近衛家
を表しています。

正面の三つ葉葵がたいそう立派ですこと





これが篤姫様の乗物だと確認できたのは、

もう1つの「二葉葵」の部分





篤姫の婚礼準備にかかわる

「篤姫御方御待請並御婚礼御用留」
に載っている図案と

これらの柄が一致したんですね。

展示品にはこの図案もあって、「二葉葵」がしっかり確認できますよ。





この乗物のとなりに、

もうひとつ似た乗物がありました(ガラスケースなし)




黒塗梅唐草丸に三階菱紋散蒔絵女乗物





じつはこちらは、13代将軍、家定の母(つまり篤姫の義母=姑)である

本寿院様の乗物と考えられているものです




このふたつ、とてもよく似ています。

同じ工房で作られたのではないかといわれています。

全体の細工や図柄が繊細で、金も多く使われ、

また内側の絵の題材(源氏物語など)も似ています。







ただし、本寿院様は12代将軍の側室、篤姫様は13代将軍の正室

その差は歴然としていて、本寿院様の乗物には

三つ葉葵は一切なく、内側も金が多く施されてはいますが、

深い趣には欠けているように感じます。

(本寿院様のほうが、見劣りがするのね)







展示では、この二つが比べられるような工夫も施され、

なかなか面白いものがありました。

(じっくり見ましたよ〜)






もうひとつ興味のある展示品は「轅輿(えんよ)」





これは和宮所用と伝わるものです。

こちらは完全なる「輿」の形です。

輿は高貴な位の方が使用され、

あの徳川家康も征夷大将軍になってから

輿の使用を許されたそうです。







和宮は天皇家の出。

そんなことから婚礼の後も使用を許されていたのでしょう。

ただ、展示されていたものは明治時代になって

京へ帰るときに使用されたもののようで、

婚礼時のものではなかったのが残念ですね。





他の乗物に比べると、すごく質素なものではありますが、

金具の部分には三つ葉葵も施され、

それなりの品格も伺えます。





展示の乗物は、それぞれに味わい深く

感じるところが多々ありましたが、

記事が長くなるので、ここには書きませんけど、

見応えは充分でしたよ





今回の展示については、

乗物の中の疑似体験ができるなど、

「見せる」ということに工夫が凝らされていて、

とても楽しく見ることができましたね。





見学者の方々も、

食い入るように見ていらっしゃる方がおられて、

時々、ガラスケースに「ゴンッ!」と頭を打つ音が聞こえたりと

いつもと違う雰囲気も味わえました





『珠玉の輿〜江戸と乗物〜』は2月1日まで。

時間のある方は、どうぞお出かけになって、

楽しんでみて下さいね。



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珠玉の輿のポスター posted by (C)ルンちゃん


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