港七福神めぐり(その2)

  • 2011/01/08(土) 00:11:46

港七福神めぐりの続きです。

前回は最初の4つをお話しましたので、今日は後半です。

ちなみに全コースは次のとおりです




1.久国神社 − 2.天祖神社 − 3.櫻田神社 − 4.氷川神社 −

5.大法寺 − 6.十番稲荷神社 − 7.宝珠院 − 8.熊野神社





4つめの氷川神社から大法寺へ歩いていくと

「大黒坂」という名前の坂に着きます。名前の由来は

大黒様のお寺に至る道だからです。

その大黒様のお寺が大法寺なんですね。



大黒坂の説明
大黒坂の説明 posted by (C)ルンちゃん



5.大法寺(大黒天)


大法寺は1597(慶長2)年、日利上人に寄って創建されたお寺です。

旧家の伊勢屋長左衛門の家には秘仏がありましたが、

ある日そのご尊像が夢枕に立ち、法華経読誦の功徳により

大衆に福寿を授けに往くと話され、その家を立ち去りました。

翌朝自宅から消えた秘仏を尋ねまわったところ、

近隣で法華経読誦があることを知り訪問してみると、

まさに秘仏のお姿がそこにあったのです。

長左衛門は不思議な夢枕の話を語り、その寺に秘仏を献納されたのでした。






それがお寺のご本尊である三神具足大黒尊天です。

こちらの大黒様はお姿は大黒様、お顔や髪は弁天様、

そしてお召し物は毘沙門天様という強いお力を持った神様だそうですよ。

普段は厨子に納められ拝見することはできませんが、

お正月はご開帳されていて、そのお姿を拝見することができました。






20センチ位の小さなお姿ですが、

厳しさの中にお優しさもあるように感じられます。

霊験あらたかとのお話なので、

ひたすら願いごとを唱えさせて頂きました。





大法寺
大法寺 posted by (C)ルンちゃん




大法寺では、甘酒やお茶なども振舞われていて、

境内のひと隅で一葉の縁起を読みながら休んでいると

和やかなお正月を感じることができます






6.十番稲荷神社(宝船)


七福神めぐりは普通、七人の神様めぐりですけど、

こちらには七福神につきものの「宝船」もあるので、

8箇所めぐりになっています。

その宝船の場所が十番稲荷神社なんですよ。





麻布十番稲荷の鳥居
麻布十番稲荷の鳥居 posted by (C)ルンちゃん




もとは「末広神社」と「竹長稲荷神社」という別々の神社でしたが

東京大空襲でふたつとも焼失してしまいました。

その後の土地区画整理で両社は今の場所に移され、

後に合併、「十番稲荷神社」と改名されました。






そのためでしょうか、ご祭神も大勢です。

倉 稲 魂 命 (うかのみたまのみこと)、日 本 武 尊(やまとたけるのみこと)、

市杵島姫 命 (いちきしまひめのみこと)、田 心 姫 命 (たぎりひめのみこと)

湍 津 姫 命(たぎつひめのみこと)です。

社殿は平成8年に新築され、今に至ります。

まだ十数年しか経っていないので、とても綺麗です。




十番稲荷神社
十番稲荷神社 posted by (C)ルンちゃん





神社の脇には「かえる」の像も置かれていました

縁起によれば、

ある日山崎主税助という人の家周辺で火事があったとき、

近くにあったがま池にいた大蛙が口から水を噴き

山崎主税助屋敷を救ったとか。





その故事に因んで、置かれているとのことでした。

こちらにお参りすれば、「火事」や「やけど」、

外出しても「無事かえる」というご利益があるそうで、

次々と人がやって来てはお参りしていきます。






次に向かう宝珠院は、

都営大江戸線「赤羽駅」徒歩5分のところにあります。

十番稲荷神社から歩いてもいかれます。25分くらいですよ。

「赤羽駅」近くに来たとき、そろそろ東京タワーが見えるかな?

と思ってキョロキョロしてみたらありましたよ。

いま建設中のスカイツリーに人気を奪われそうですけど、

こうして近くで見るとやはり立派です。




東京タワー
東京タワー posted by (C)ルンちゃん




旅先から東京に戻ってくると、必ずこの姿を見かけるんですけど、

その度になんだかホッとするんですよね。

東京タワーもまだまだスカリツリーに負けず残っていてほしいです。




7.宝珠院(弁財天)


宝珠院は、1685(貞亨2)年に増上寺の三十世霊玄上人が開創しました。

こちらの弁天様は後に開運出世弁才天と呼ばれ(徳川家康が改名)、

一心に崇敬拝する者には、

開運出世巳成金福寿円満厄難消滅縁結び


のご利益を授けて下さるそうです。

しっかりお願いしないといけませんね






またこちらには閻魔大王の像も安置されています。

赤い小さなお堂に弁天様はいらっしゃいますが、

その入口でご朱印が頂けます。




宝珠院(弁財天)
宝珠院(弁財天) posted by (C)ルンちゃん



これで7つ目、いよいよ最後の場所へと向かいます。

東京タワーの下を抜けていけば、10分もかからず行かれます




8.熊野神社


何度か災害にあい、そのため由緒も不明のようです。

言い伝えでは、養老年間(717〜724)くらいに芝の海岸あたりに勧請され、

その後今の場所に移ったらしいです。

こちらも太田道灌により再興されたようで、

江戸時代には武家からの信仰が篤かったとか。

主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)

伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。



熊野神社
熊野神社 posted by (C)ルンちゃん



入口の提灯にある「八咫烏(やたがらす)」が印象的ですね。

八咫烏は熊野三山の象徴で、他の熊野神社へ行ったときにも

何度か見ています。






というわけでこれで8箇所、港七福神めぐり完歩です。

今年もたくさんご利益を頂けた気分です。

良い事がたくさんあるといいんですけどね

港七福神の色紙
港七福神の色紙 posted by (C)ルンちゃん





港七福神めぐりは歩いても3時間くらいで巡れました。

途中、昔からの坂や「赤い靴」のきみちゃんの像、

麻布十番の老舗やおしゃれなお店なども立ち寄りながら、

1日過ごすことができますよ。





そして締めくくりに東京タワーの展望台で、

かつての江戸の町を眺めるのも、なかなかいいもんです

ただし、お正月は混雑して展望台まで行くのは苦労しますけどね〜。

どうぞよかったら、お出かけしてみて下さいね♪


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  • 2011/01/05(水) 11:57:22

2011年1月です。

あけましておめでとうございます






今年もどのくらい更新できるかわかりませんけど、

マイペースながら有意義に、そして継続的に進めていこう

と思いますので、どうぞよろしくお願いたします





さて年明けは、恒例となりました

七福神めぐりのお話からですよ。

今回訪問したのは、港七福神めぐりです。





港? といってもピンとこないと思いますけど、

海の話じゃありません。港区の七福神めぐりなんですよ。

コースは次のとおりです





1.久国神社 − 2.天祖神社 − 3.櫻田神社 − 4.氷川神社 −

5.大法寺 − 6.十番稲荷神社 − 7.宝珠院 − 8.熊野神社







毎年、新選組ゆかりの神社仏閣のある七福神めぐりをしていますが、

今回は沖田総司ゆかりの場所が入っています。

しかも七福神めぐりなのに8箇所めぐりなんですよね。






浅草七福神の時(9箇所めぐり)は

かなり時間がかかったので(5時間くらい)、

それを教訓にして、今回は早めにまわらなくちゃいけませんね。

早速スタートです。





巡る順番は特にありませんけど、私は久国神社から行きました。

地下鉄南北線「六本木一丁目」を降り地上に出ると、ビルばかり!

山や畑を見慣れている多摩人には、圧倒される風景です。

こんな場所ばかりで、果たして全部たどりつけるのかしら?

とチョッと不安になりました。






とりあえず「歩道橋を渡れ」って、下調べのときあったので

歩道橋を渡ってみることに。すると道路の反対側には

港七福神めぐりの赤いのぼりがありました。

その道を入ると、なんのことはありません。

もう久国神社でした。






1.久国神社 〜ひさくにじんじゃ〜(布袋尊)


久国神社は元々は、

江戸城内に位置する場所にあったらしいですが、

築城にあたり溜池に遷座したそうです。

太田道潅が名工久国作の宝剣を寄進したことから、

久国稲荷神社と呼ばれるようになりました。

ご祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。



久国神社
久国神社 posted by (C)ルンちゃん



その後1741(寛保元)年に今の場所に移り、

1927(昭和2)年に久国神社と改名されたそうです。

ちなみに正面拝殿にある額は、勝海舟が書かれたものだそうですよ。

でもそのことは後で知ったので、よく見てきませんでした。

残念!





ここで、1箇所目のご朱印を頂きます。

色紙と地図は無料で頂けます。

ご朱印は各所300円です。

地図にはしっかりコースが書かれています。

これがあれば一安心。迷うこともありませんね。

そこから馴染みの六本木交差点に向かいます






2.天祖神社(福禄寿)


六本木交差点を北に少し歩くと天祖神社があります。

こちらも太田道灌ゆかりの場所で、

方五丁の祭田を寄進し神社の社殿を再建したともいわれています。


天祖神社
天祖神社 posted by (C)ルンちゃん



祀られたのはもっと古く、約600年前だそうです。

天照大神、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、

伊邪那美命(いざなみのみこと)がご祭神で、

徳川秀忠が江戸城を改築の際に今の地に移されたとか。

そして敷地内にある満福稲荷社に

七福神の一人「福禄寿神」が祀られています。



天祖神社本殿
天祖神社本殿 posted by (C)ルンちゃん



天祖神社を退出し、櫻田神社へ。

六本木交差点から櫻田神社は馴染みの道です

沖田総司のお墓参りに毎年6月に通りますからね。

今年は半年早くここに来たわけですね。





3.櫻田神社(壽老人)


沖田総司がお宮参りをしたといわれている神社です。

この辺り(西麻布1〜4丁目)に白河藩(阿部播磨守)の

下屋敷があったといい、

総司はそこで生まれたともいわれています



櫻田神社
櫻田神社 posted by (C)ルンちゃん



この神社は鎌倉時代、源頼朝によって造られ、

当初は桜田門外(霞が関)にあり霞山稲荷神社と呼ばれていました。

ご祭神は豊宇迦能賣大神(とようかのめのおおかみ) です。

その後お社は破損しましたが、太田道灌によって再興され

1624(寛永元)年に今の場所に移されました。




櫻田神社のお神酒
櫻田神社のお神酒 posted by (C)ルンちゃん


源頼朝が神に奉納した田と一般の田との境に

桜を植えたことから桜田と呼ばれ、

櫻田神社の名前もそこから生まれました。また

桜田門の「桜田」の名もそれに由来しているようです。

由緒ある神社なんですね。





古い社は江戸名所図会にも残っています。

参照 ⇒ 江戸名所図会

東京大空襲時の火事で敷地のほとんどが焼けましたが、

幸いにも敷地内の鳥居は焼け残ったとか。


櫻田神社の鳥居
櫻田神社の鳥居 posted by (C)ルンちゃん
これが焼け残った鳥居です^^




その鳥居を眺めていたところ

神社の奥様に声を掛けて頂き、

お話をお聞きする機会を得ることができました



こちらも焼け残りました
こちらも焼け残りました posted by (C)ルンちゃん



そのお話ではお社前の天水桶も当時のものだそうです。

赤サビは目立ちますが、まだまだしっかりしていますね。

表面には奉納者の名前も刻まれています。

また以前には阿部様の末裔も近くに住まわれていて、

こちらの神社(の方)と親交があったそうですよ。







せっかく近くまできたので、

総司さんのお墓にもお参りしました。

もちろん一般公開の日ではないので門は閉ざされていましたが、

お墓は献花で飾られ和やかな雰囲気でした。

門の外から手を合わせて、七福神めぐりを続けます。






櫻田神社から次の氷川神社までは少し距離があります。

その間、各国の大使館があるのでその建物を見ながら歩きます。

アルゼンチン共和国大使館があると思ったら、その向かい側に

氷川神社がありました。





4.氷川神社(毘沙門天)


氷川神社という名称の神社は多数あり、

同じ区にも同名があるので、

麻布氷川神社とも呼ばれている所です。



麻布氷川神社
麻布氷川神社 posted by (C)ルンちゃん



主祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)と日本武尊で、

942(天慶5)年に源経基が平将門の乱を平定する際に、

現在の麻布一本松に創建されたとかいわれています。

またもっと後に太田道灌が勧請したともいわれている所です。

この地へは1659(万治2)年に移されました。






こちらも東京大空襲の際に焼失し、

今の社は戦後になって建てられたものです。

江戸の史跡めぐりをすると、

決まって東京大空襲での被害を聞きます。

史跡や史料の大部分が失われたことは、本当に残念なことですね。





これでご朱印は4つになりました。

あとの4つのお話は次回に続きます



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