武蔵野吉祥七福神めぐり 〜その2〜

  • 2013/01/05(土) 11:06:37

ハイ! 「武蔵野吉祥七福神めぐり」の続きです

まずは全コースの確認をしておきますね。

1.杵築大社 − 2.延命寺 − 3.大法禅寺(大法寺) − 

4.安養寺 − 5.武蔵野八幡宮 − 6.井の頭弁財天(大盛寺)


今回のお話は、後半の部分ですよ。




4.安養寺 − 布袋尊


大法禅寺から歩いてくると、武蔵野八幡宮の方が近いのですが、

八幡宮がすごく混んでいたので、先に安養寺を訪ねました。

安養寺と武蔵野八幡宮は、消防署を隔ててお隣同士なんです。



安養寺の梵鐘
安養寺の梵鐘 posted by (C)ルンちゃん



安養寺は1624(寛永元)年に開山されたお寺で、

北条氏48将の1人・布施弾正左衛康貞が開基とされています。

吉祥寺の四軒寺のひとつでもありますよ。四軒寺とは、

吉祥寺にある「安養寺・光専寺・蓮乗寺・月窓寺」のことで、

どれも古くからあるお寺のようです。





武蔵野八幡宮の周辺にあって、近くの交差点は

「四軒寺交差点」とも呼ばれているそうです。





ですから、安養寺には古いものが沢山ありますよ。

例えば梵鐘(ぼんしょう)は1773(安永2)年10月のもので、

江戸時代のものとしては、市内で現存する唯一のものだそうです。

また門前にある庚申塔(塚)は、

1629(寛永10)年12月に建てられたものでした。



安養寺の山門
安養寺の山門 posted by (C)ルンちゃん



ちなみに庚申塔にある「庚申」とは、

60日ごとにやってくる干支の「庚申(さる)」のことですよ。

庚申の夜になると、人間の体内にいるといわれる

三尸(さんし、三虫とも)が体から抜け出し、

天帝の元へ行き、その人の罪悪を報告(告げ口)するのだそうです。

そして悪いことをしていると認定されると、命を縮めるのだとか





でも体の主が目覚めていると、三尸は体から抜け出せません。

そうすると報告もできませんから、その人の身は安泰。

そんなわけで、庚申の日はみんなで集まって、

夜通し寝ずに過ごすのだそうです。

これが「庚申信仰」といわれるものですよ。


安養寺の庚申塚
安養寺の庚申塚 posted by (C)ルンちゃん


ちなみに「庚申」の度に寝ずにいると、

そのうち三尸は消えてしまうらしいです。

集まった人々が出し合ったお金で建てるのが、この庚申塔(塚)です。

街道歩きをしていると、いろいろな所でこの庚申塔を見かけますよ。

民衆の間で、すごく浸透していたものだったんですね





「庚申塔」には、「庚申」の文字の他に、

朝を表す「日輪」や「ニワトリ」が描かれていたり、

「お月様」や「猿(庚申)」などが描かれていたりして、

比較的見つけやすいです。




身近なところにもあると思いますから、

探してみると面白いかもしれませんよ。




5.武蔵野八幡宮 − 大國様


安養寺の本堂を訪ねた後に境内を出てみたら、

八幡宮の行列が益々長くなっていて、安養寺さえも越えて

かなり後ろまで連なってしまいました。

これでは参拝に、1時間以上かかるかもしれません




そこで「一応今回は七福神めぐりだし、

大國様だけ拝めればいいかな」と思いなおし、

列には並ばないで大國様の方に行ってみたら、

そちらは全く人が並んでいませんでした。

というわけで、大國様に合掌。



武蔵野八幡宮
武蔵野八幡宮 posted by (C)ルンちゃん
こちらは本殿の方。本殿は境内の奥にあるのに、
列は鳥居を出て道路のずっとむこうまで
続いていました〜^^;




この武蔵野八幡宮はかなり古い神社で、

坂上田村麻呂が奥羽征伐の時(789年)、

武運長久を祈って宇佐八万大神の御分霊を

この地に祀ったのが始まりといわれています。




坂上田村麻呂といえば

「征夷大将軍として奥羽征伐に行った」という、

教科書にも載っているお馴染みの方ですね。




まさかこんな間近な場所に、かの人の

ゆかりの場所があったなんて、思いもしませんでしたよ。

こんな話があると親近感が湧いて、

「歴史って面白いな〜」と思えてきますね。




そして七福神めぐり6番目、

最後の場所の井の頭弁財天にまいります。




6.井の頭弁財天(大盛寺) − 弁財天


井の頭公園内の池近くにある弁財天です。

こちらは平安時代からあるそうで、江戸時代には

徳川家光公の命により社殿も建立されたそうです。

でも家光公の建てられた社殿は、その後焼失してしまったそうで、

現存しているのは昭和2年に再建されたものですよ。




今回、弁財天を七福神めぐりの最後にしたのは、

じっくり境内を見たかったからです。

実はこの地は、私が子供の頃によく訪れていた場所なんですよ。

ここに来て遊んだり、学校の宿題の風景画をスケッチしたりと、

私にとっては、すごく懐かしい場所なんですね♪




子供の頃から馴染みのある場所ですから、

こちらの弁天様についての話は、いろいろ記憶しています。




例えば有名なのは

「井の頭公園でデートした恋人は別れる」という話。

昔からよく聞いていた話ですけど、今では

「都市伝説」とかいわれているらしいです




井の頭公園の弁天様がやきもちをやいて、

恋人たちを別れさせてしまうのが原因といわれていますよ。

本当にそんなことがあるのでしょうか?




ちなみに私の知人のお姉さんは、

井の頭公園でよくデートしていたそうです。

でも、ちゃんとその方と結婚されましたけどね。




他にも子供の頃読んだ昔話の中に、

井の頭弁財天が登場していたのを覚えています。




真夜中に池でチャポンと音がして、水音の方を見ると

顔が人間で体が蛇の姿をしたものが、水面を走るように泳いでいたとか。

子供時代の記憶なので、詳細は定かではありませんけど、

たしかそんなお話でしたよ。(この話はけっこう怖かった^^;)




このお姿は弁天様の化身でもあるようです。

実際のところ、似たような石像がこの近くにあるのですよ。

井の頭公園内の弁財天は、公園所有のものではなく、

太鼓橋の延長上にある階段を上がった所にある

「大盛寺(たいせいじ)」が所有しています。




その「大盛寺」の向かいというか、階段の横に

宇賀神(うがじん)像が置かれています。

それは、とぐろを巻いたヘビの身体に

老翁の頭が付いているというものなのです。




その姿がすごく不気味で、

子供の頃の私には、大変恐ろしくもありました。

ですから当時は、この道を通るのさえ避けていたほどなんです。




今回、久しぶりに弁天様へ行くことになって、

宇賀神像もしっかり拝見してきましたよ。

昔みたいな恐ろしさはなくなりましたけど、

やはりチョッと異様な感じですよね。



井之頭の宇賀神像
井之頭の宇賀神像 posted by (C)ルンちゃん

宇賀神
宇賀神 posted by (C)ルンちゃん



「宇賀神」は穀霊神(穀物に宿る神様)ともいわれていて、

竜・ヘビ・弁財天などと同様に、稲=水に関連するもののようです。

「宇賀神」と「弁財天」は同一神とされることがある

というか、合体神でもあるようですね。




例えば、弁財天の頭頂に

宇賀神がのっていることもあるそうです。

井の頭弁財天のご本尊は秘仏だそうですが、

その頭頂にも「宇賀神」がのっているらしいですよ。




12年に1度、巳年に秘仏の御開帳があります。

ちょうど今年がそれで、この機会に

お姿が拝見できると思いやってきました。

「武蔵野吉祥七福神めぐり」に決めたのも

それが一番の理由だったんですけどね。





ところが、御開帳は4月13・14・15日なんですって。

チョッと先走っちゃいましたよ〜

まだ来られるかわかりませんけど、

できれば御開帳の時に再び訪れたいものです。



井の頭公園の弁財天
井の頭公園の弁財天 posted by (C)ルンちゃん
この日も人がいっぱいでしたが、
御開帳の時も多いかな〜?





こうして目的の一つは、持ち越しとなりましたが、

七福神めぐりの方は無事完了しましたよ。

今年もいろいろなことがあると思いますが、

1日1日を大切に、コツコツとやっていこうと思います

おまけの御茶ノ水井戸
おまけの御茶ノ水井戸 posted by (C)ルンちゃん
子供の頃はこの泉でも遊びました。
でも今は立ち入り禁止になっています。



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「多摩人漫遊記」新春恒例の、七福神めぐりのお話です。

今年の七福神めぐりは、「武蔵野吉祥七福神」ですよ。




毎年最初の七福神めぐりでは、新選組ゆかりの地をめぐっていました。

ですから、「武蔵野吉祥七福神」と新選組は、なにが関係あるの?

と言われそうですけど、すみません!

今年はまったく縁はありません




今年は、ルンちゃんの個人的なゆかりの地なんです。

新選組は出てこないので、スルーしていただいてもかまいませんが、

歴史とか七福神めぐりとかに興味をお持ちでしたら、

これはこれで面白いかな〜とも思います




今回登場する「武蔵野吉祥七福神」は、まだ歴史が浅く、

始まったのが平成19年なんですね。

今年で第7回ですから、干支1回りもしていませんね〜。




でも新しい分 熱意もあり、

主催者さんの武蔵野商工会議所メンバーが

一丸となって盛り上げていて、いい感じです。




今回のコースはこちらですよ。

記事が長くなるので、2回に分けてアップの予定です。

1.杵築大社 − 2.延命寺 − 3.大法禅寺(大法寺) − 

4.安養寺 − 5.武蔵野八幡宮 − 6.井の頭弁財天(大盛寺)





七福神といいながら 6ヵ所巡りなのは、

1ヵ所に2神が安置されているからです。

歩いて巡る方法もありますが、

期間中は特別バスが出ているので、

これで巡るとラクですよ〜




JR線「吉祥寺駅」からスタートします。

お正月期間中(1月1日から10日まで)は「吉祥寺駅」北口を出てすぐの

バス案内所前にテントが設置されます。

そちらで商工会の方が「七福神めぐり」のチラシを配っていますよ。




七福神めぐり色紙セット(2,000円也)を買えば、

バス1日フリー参加券+各寺の御朱印代+お土産(先着2000名)

がセットになっていて、とてもお得です。



武蔵野吉祥七福神のパンフレット
武蔵野吉祥七福神のパンフレット posted by (C)ルンちゃん



一式が入った紙袋がテーブルに並んでいて、

好きな紙袋を選びます。それが「くじ」にもなっていて、

「金色の巳」の色紙が入っていると特別プレゼントも貰えますよ。




残念ながら、私は「金の巳」色紙は当たりませんでしたけど、

先着2000名のお土産の羊羹は、しっかりいただきました。

セットは北口テントと、各寺社でも売っています。




さて今回はバスに乗り込んで出発〜!

バスのコースでは最初が「井の頭弁財天」となっていますが、

私はそこを素通りして、「杵築大社」へ向かいます。




1日乗り降り自由なので、それもOKなんですね〜

ただし吉祥寺駅発のバス最終便は13時なので、

早めの時間帯から行動することをおススメします。




1. 杵築大社(きづきたいしゃ) − 恵比寿神


JR線「武蔵境駅」近くにある神社です。

「武蔵野吉祥七福神」は武蔵境駅から吉祥寺駅の範囲にあるので、

全部歩くと9キロくらいの距離があるようです。吉祥寺駅からですと

ここが一番遠い場所ですね。



杵築大社
杵築大社 posted by (C)ルンちゃん



杵築大社は江戸時代初期、三代将軍・徳川家光の従兄弟にあたる、

松江藩主・松平直政が御用屋敷を定めて、鷹狩りを楽しんだ場所のようです。

直政公は大変信仰心が厚く、徳川幕府の繁栄と天下泰平を祈願し、

この地に杵築大社(出雲大社)を建てました。それがお社の始まりです。




バスを降りてすぐ道を曲がって歩いていくと、表門があります。

そこから入ったのですが、本殿には参拝者がかなり並んでいて、

けっきょく最後尾は裏門から出ていました

もちろん私も最後尻に並んだわけですが、

30〜40分以上待って、やっとお参りできましたよ。

人の多さにびっくりです。




この杵築大社には、富士信仰の富士山もあります。

10メートル程の小高い山で、

三多摩では清瀬に次ぐ規模だそうですよ。

富士山に見立てた小山には五合目、八合目などの印もあり、

頂上には「浅間神社」が祭られています。


杵築大社の富士講
杵築大社の富士講 posted by (C)ルンちゃん


杵築大社はすごかった!
杵築大社はすごかった! posted by (C)ルンちゃん
頂上からの眺め。まだまだ続く、長蛇の列!





お参りを無事済ませて、バスに乗り込みます。

バスのフリー参加券の裏に時刻表が載っていて、

それを見ながら行動できます。

次の延命寺までは、バスで15分。




2. 延命寺 − 毘沙門天・寿老人


1670(寛文10)年、関前村の開村当時にできた密教寺院です。

こちらには毘沙門天と寿老人がいらっしゃいます。

真新しく見えるのは、

武蔵野吉祥七福神めぐりの歴史と関係があるのかしら?



延命寺の毘沙門天
延命寺の毘沙門天 posted by (C)ルンちゃん




境内の建物には大きな弘法大師様の像も安置され、

そこがパワースポットでもあるらしいです。

甘酒のお振舞いもあり、次のバスを待つ間

ちょっと休憩させていただきました。



おふるまい甘酒
おふるまい甘酒 posted by (C)ルンちゃん
甘酒のサービスもチョッと嬉しい^^




次の大法禅寺までは、バスで20分。

徒歩コースですと至近距離のルートを歩きますが、

バスは大きく道を迂回します。




3.大法禅寺(大法寺) − 福禄寿


1634(寛永10)年に松江城下にあった名刹・円城寺の

第二世仁叟義貞禅師を開山とする禅寺です。

開創の頃は江戸麻布桜田町にあったそうですが、

昭和7年に今の地に移転したとか。




麻布の桜田町といえば、

沖田総司がお宮参りをしたといわれている

「桜田神社」が思い浮かびますね。

町名が同じだから、もしかしたら「桜田神社」の近くに

このお寺もあったのかもしれません。




今でもあの辺りはお寺が多いですけど、

総司さんはこの寺のことを知っていたかしら?

…たぶん知りませんよねぇ^^;

でも知っていたら…なんて想像すると、

チョッとうれしくなります。



大法寺
大法寺 posted by (C)ルンちゃん
         大法寺への看板
大法寺への看板 posted by (C)ルンちゃん

バスが使えるのはこの大法禅寺までです。

この先は、すべて徒歩コースです。

ここからは吉祥寺駅も近いですしね。

お買い物をしながらブラブラするには丁度いいですよ。




というわけで、

3ヵ所・4つの御朱印が終わり、後半に向かうわけですが、

後半は解説がすごく長くなりそうですので、

この辺りでいったん区切らせてもらいますね。

どうぞ次回をお楽しみに〜


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