総司 炎の如く

  • 2008/10/02(木) 12:55:29

夏の頃、書店の新刊コーナーでこの本をみつけ、

購入後、しばらく読む機会を失いそのままだったのですが、

このたびやっと読み終わったので、

どんな本だったか、お話しますね




総司 炎(ほむら)の如く
秋山 香乃著/文春文庫





「歳三 往きてまた」をデビュー作に持つ

秋山香乃氏の小説です。

「歳三 往きてまた」
はまだ読んでいませんけど、

題名のインパクトが強かったので、出版された時から知っています。
(そのうち読むつもり^^)






この文庫にはデピュー作と

もうひとつ「新選組藤堂平助」という本があり、

この「総司 炎の如く」が3冊目です。

なんでも文春文庫ではこの3冊を

「秋山香乃新選組3部作」
っていうみたいですよ





「総司 炎の如く」は題名の通り、

主人公は沖田総司です。





沖田総司といえば、新選組一番隊の隊長。

天才剣士として小説でも書かれることが多いですよね。

ここでも天才剣士として登場しています。






総司の剣を振るう数々の場面は、

著者の秋山香乃氏が居合道の有段者

ということもあるからでしょうか。

普通とはちょっと違った表現をされていて、

面白く思いました。






総司の話といえば、土方さんとの無駄口(って言ったら悪いけど)

とかが多く書かれて、剣を振るう場面は

意外とサラリと描かれていることが多いんですよね。

でもこの小説だと、剣士としての部分が

比較的多く感じられます。






例えば、山南敬助が総司に

「剣の三つの位」
について語る場面があります。






山南は「下段、中段、上段」と表しますが、

下段は強く速い剣、中段は品格の備わった剣。

そして上段はいうと、それは自分で見極めなさいと

総司を突っぱねたりするシーンが登場します。






それで、総司が見極められたかは

本を読んでもらうとして…





こんな風に、剣についての話やつながりが

いくつも感じられる物語なので、

自然、師匠と弟子の絆も濃く感じられ、

周斎と総司のつながりや、

近藤を慕う総司、総司を想う近藤の様子が

快い場面でもありました。





とはいっても、もちろん剣の話だけではなく

時代背景を追っての話になっていますよ。





ストーリーは、

総司17歳の試衛館時代から、終焉のときまで。

ただし、小説なので著者のアレンジ部分は多いです。

特に著者は藤堂平助がお好きなのでしょうね。

2作目が「新選組藤堂平助」だったくらいですもの。





ですから、平助の登場場面が

永倉や原田に比べてダントツに多いです





それから意外にも、ある人物が始終登場しています。

これは史実とは異なり、総司の臨終も看取っています。




山南はこの人物にも「剣の三つの位」のことを話していますが、

総司とこの人物とでの位の話はありません。





位の話は、この小説の中で

とてもうまい具合に登場しているのですが、

その割には、この話が生かしきれていないような

もどかしさも感じられ、その点は残念に思いました。





でもまぁ「燃えよ剣」とは少し違った総司像が描かれ、

サラリと読むには読みやすい本です





ということで、

秋山香乃氏の本を読んだのは今回が初めてですけど、

「秋山香乃新選組3部作」以外にも

新選組関連の本が多数あるようですので

また機会を見つけて読んでみるつもりです。





表紙はこんな感じです^^
総司 炎の如く
秋山 香乃著/文春文庫




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