新選組物語

  • 2009/05/02(土) 10:37:33


子母澤 寛の新選組三部作といえば、

「新選組始末記」
「新選組遺聞」
「新選組物語」


のことです。



今日はその「新選組物語」についてのお話です


新選組物語/子母澤 寛著





子母澤寛氏の新選組作品のスタイルは、

「聞き書き」
と呼ばれるものです。





新選組が活躍する同時代を生きた、

新選組に関わりのあった人々に、子母澤寛氏が直接会い

当時のことについて「聞き取り取材」をして得た様々な事柄を、

読みやすく書きまとめたのが、これら三部作です。






子母澤寛氏が取材したのが、昭和の初め頃で、

江戸時代を生きた人々と接触する、

最後の時間(チャンス)だったんですよね。






彼が取材を終えて数年後、

その関係者たちは、次々とこの世を去りました。

まるで、私たちに新選組のことを告げる役目を終え、

安堵してこの世界を去ったかのようにも感じられます。






新選組研究者の間では、

この関係者たちの話の書かれた子母澤寛書籍は

当時の様子を知る貴重な資料
として、

すごく重要視されていました。





ところが近年では、この三部作は

すべてが事実ではないことがわかってきたのです。

つまり一部は、子母澤寛氏の創作ではないかというわけですね。






特にこの「新選組物語」は、その部分が濃いみたいです。

子母澤寛が生前にも話していた通り、

これには題名に「物語」って付いていますからね。

物語=創作、というわけです。






さて中身を見てみますと、前半の部分は

他の二作と同様に、聞き書きのスタイルが濃いです。





「隊士絶命記」
では、タイトルの通り

沖田総司、芹沢鴨、山南敬介ら隊士たちの、

最期が書かれています。





その後「人斬り鍬次郎」「死損ねの佐之助」

「隊中美男五人衆」「壬生心中」などの話が続きます。





「隊中美男五人衆」
「壬生心中」のお話には、

その後の研究で、

時間や場所にズレが生じていることがわかり、

創作の部分が濃いといわれています。




例えば、

『五人衆が隊にいた時期は微妙にずれているので、
 
 五人まとまったことはなかった』

とか。(でも実在はしていたらしい…)




『「壬生心中」に登場する松原忠司は

 実際のところ死亡の原因がわからず、

 心中の話もなかった』とか。




お話としてはとてもよくできているので、

今までに何度もドラマや映画の原作として

採用されていますよね。




そしてこの本の後半部は、

脚色の部分が各場面で感じられ、

こちらは確かに物語だよねと感じてしまいます。





でも物語の元になる部分はもちろん、子母澤寛氏が実際に、

当時の関係者たちを取材して得たもので、私たちはそこから、

新選組の存在を知ることができたのですから、

貴重なものには違いありません。





というわけで有名な本なので、知っている話も

いろいろ載っているとは思いますけど、

新選組が好きなら、子母澤寛氏の新選組三部作は

一通り読んでおくといいですよ






三部作の中では、内容量は少なめですし、

物語で読みやすくもありますので、

まずこの「新選組物語」から

読み始めるのがいいかもしれませんね。


新選組物語/子母澤 寛著



追記…ゴールデンウィーク中は、旅に出るので、
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この記事に対するコメント

子母澤先生の三部作の内、『新選組始末記』はドラマで見ました!演じていた方々がとても欲にてそうな感じでとても分かりやすかったです!他、二作品も本で読みたいなぁ〜と思います!子母澤先生、新選組の関係者と関わって話した凄い方だと思います!
『新選組物語』創作だったんですか。まだ読んだことないですが一度読みたいです!
新選組の本情報ありがとうございます!
(^○^)
【掲示板にて話題書いてますがルンちゃんさんも話題書いても良いですよ〜!
(^○^)】

原作

勇春さん こんばんは。

そうですね「新選組始末記」はドラマの原作として利用されることも多いですね。
私も隊士のイメージにピッタリの役者さんをみつけて、
うれしくなったことがあります。
またTVで新選組の新しいドラマをやって欲しいですよね^^

たびたびすいません。岡村です。今日日野に行ってきたのですが、佐藤邸や井上源三郎資料館など全部回る事は出来ず、9日と10日にリベンジしようと思うのですが、やはり9日と10日は混みますか?相当混むようでしたら諦めてまた別の日にしますし、どちらの日も混まないようであれば10日に回ろうと思います。ちなみに日野新撰組祭りではどのような新撰組グッズが売られますか?もしその日しか買えないものがあれば教えて頂けると助かります。 
長文、乱文失礼致しました。

日野グッズ

岡村さん こんにちは。
お返事が遅れてスミマセン。

日野新選組まつりのときは、各資料館とも混んでいます。
祭りにあわせてついでに見学しようという方が多いですからね。
歳三忌の講演会も見られるのなら、時間的に全部は難しいと思います。
ちなみに当日私は、石田寺で焼香を済ませたらすぐ、
タクシーでふるさと歴史館に行って、
見学後またタクシーで高幡不動尊に戻り講演会を見るつもりです。
昨年すでに実践済みですが、これ以上の見学は時間的に無理のようです。

祭り限定のグッズは聞いたことがありませんが、
私が知らないだけかもしれません。
地域限定のグッズなら、「各資料館」や日野宿本陣奥の「日野市観光協会」、「ふるさと歴史館」で販売しています。
他には高幡不動尊内などにそれぞれのグッズがありますよ。
時間があったら見てみて下さいね。

分かりました。詳しくお答え頂きありがとうございます!また今度再チャレンジしてみます!

岡村さん

岡村さん、スミマセン。
一応期間限定グッズらしい品物をみつけましたので、お知らせします。
記事本文に載せましたので、どうぞご覧下さいね。

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