「沖田総司藤原房良」と「良房」

  • 2009/06/24(水) 10:59:31

今日はとりとめもなく、沖田総司さんのお話です





沖田総司藤原房良
(おきたそうじふじわらのかねよし)





ご存知、沖田さんのフルネームですね

このうち「総司」が字(あざな)です。

字(あざな)とは、普段その人を呼ぶときに使う名前のことですよ。






総司の幼名は宗次郎といいます。

宗次郎の名を短く省略され、「そうじ」とでも呼ばれていたのでしょうか?

元服してから同じ音の「総司」という名に変えました。






ちなみに昔(昭和の頃)、総司の読みかたは

「そうじ」
「そうし」どちらが正しいのか?

話題になっていたことがあります。





でも後に、宮川家(近藤勇の実家)から

慶応3年7月14日付の沖田総司からの手紙が発見され、

その手紙に「総二」と署名のあったことから、

今では「そうじ」が正しいといわれるようになりました。






テレビドラマ「新選組血風録」や「燃えよ剣」では

栗塚旭演じる土方歳三が、「そうし」と呼び、

それがお茶の間に広まりましたね





漫画でも新選組ファンに超有名な、

和田慎二の「あさぎ色の伝説」などでは「そうし」と読んでいたので、

「そうし」の名前はかなり浸透していましたしね(他にもいろいろ)





ですから「そうし」という名で馴染んでいた方には

「そうじ」の呼び名は違和感があって、

受け入れ難かったかもしれません。





私は木原敏江の「天まであがれ!」で馴染んでいたので、

「そうじ」が身についていました。(「天まで…」は「そうじ」表記)

「総司=そうじ」で確定されたときには、

「やっぱり〜」なんてうれしく思いましたね





さて、沖田総司藤原房良のうち

「房良(かねよし)」が諱(いみな)になります。

元服前の諱は「春政」

元服してから「房良」に変えました。





諱(いみな)とは、その人の本名のことで、

この名で呼びかけることができるのは、

親や主君だけでした。






諱には、その人の霊的な人格が深く結びついている

と考えられていて、その名を口にすると、

その人の霊的な人格を支配することができる

という言霊信仰があったのです





ですから親や主君以外の人が、

その人を諱で呼びかけるということは、無礼に当たったわけですね。

それで、普段は字(あざな)で呼ぶというわけです。





「諱(いみな)」は「忌み名」とも表し、

(口でいうのがはばかれる)という意味も持つようですが、

やはり総司さんの名前なので、

どこか気になる「房良」という文字です

参考:ウィキペディア(Wikipedia)




そして文字つながりなんですけど…





この気になる「房」と「良」の

二文字が使われたお店が、じつは京都にあるのです。

そちらは「良房(つまり逆^^;)」ですけどね





そのお店に初めて入ったとき、

妙に親しく、懐かしく感じたのは、

この二文字が目に入ったからでもあるのでしょう。





それが「鍵善良房」です





京都では有名な和菓子屋さんです。

ここでは「くずきり」が名物で、

味がすぐに変わる「くずきり」を美味しく戴くために、

注文してから作るというこだわりのお店です。





氷の入った器によく冷えた「くずきり」は

史跡めぐりに疲れた体に、とてもやさしい味ですよ。





残念ながら「くずきり」は、

昭和初期から出されたものらしいので、

総司さんが食べたということはありませんけど、

お店自体は、江戸時代・享保年間に創業されたという老舗です。





元の屋号は「鍵屋良房」で、

代々のご当主名に「善」の文字を使ってたことから、

いつしか「鍵屋の善さん」と呼ばれるようになったそうです。

そこから転じて「鍵善」となり、後に「良房」が再びつけられ

今は「鍵善良房」の屋号になっているそうです。






鍵善良房は、祇園の八坂神社門前にあるので ←今は支店もある

もしかしたら、自分と同じ字をもつこのお店に

総司さんも足を止めたかもしれないなんて思うと、

冷えたくずきりの味も妙に懐かしくなるものです





もし京都を訪問することがあったら、

一度この「くずきり」をご賞味下さいね。

そしてそのときには、同じ文字を持つ

総司さんのことでも想ってみて下さい


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この記事に対するコメント

いや〜沖田さんについて結構勉強になりました!
そのお店私もいつか行きたいですね!
(^○^)

食べたいです

勇春さん、
甘いもの大丈夫ですか?
黒蜜がたっぷり入っていますので、
甘党の方におすすめです。

記事を書いていたら、私も食べたくなりました。
京都に行きたいです^^

総司の呼び名については、燃えよ剣では沖田役に島田順司さんが結束さんにジュンシという名前ですと念を押し、ジュンシのシを取り入れたのは、オキタソウシのほうが純粋で透明な感じがするということでドラマの中でソウシと呼ばせ、それが広まってしまったということもあったようです。私もソウジで確定で良かったと思っております。
鍵膳の葛きり美味しいですよね。黒蜜がなんとも言えず好きです。

葛きり〜

目の前にあの器がどーんと運ばれてきたときは「でっかっ!!!」と思いましたが、食べてみるとツルツルと食べられるので、風光るの総司くんほどではないけど、おかわりできる、と思いましたねぇ。
次はちょっと挑戦してみたいです(^^)

島田順司さん

早々さん、こんばんは^^

そうですね。島田順司さんは「じゅんし」でさわやかなイメージがありますよね。
総司も「そうし」でさわやかなイメージを意識したのでしょう。
それが思惑どおりイメージとして定着しました。
あの頃の総司さん人気は島田さんのおかげも多分にあったと思われます。

味のりさん、こんばんは。

味のりさんも経験済みですね♪
あの大きな器がまたすばらしい^^
氷も不揃いなところが風情があって好きです。
京都に行ったら、また絶対食べに行きたいです^^

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