久しぶりに読んだ、長編新選組小説

  • 2011/07/16(土) 12:22:14


昭和27年ごろに、新選組の

3部作の映画があったらしいです。

主人公を片岡千恵蔵が演じていて、

なかなかに見ごたえがあったようですよ。





その映画は、今はもう見ることはできそうにもありませんけど、

原作本は市場に出回っています。

偶然にも我が家にあったので、読み直してみました





長編小説というくらいですから、すごく長い物語でしたよ。

これは昭和25から26年に新聞掲載されていたそうです。

どっぷり新選組に浸かりたいというなら、

このくらい読むことができればいいですね



新選組 村上元三著




我が家にあったのは、

東京文藝社から出版されたものですが、

今は文庫本が出ているそうです。





主人公は秋葉守之助という架空の人物です。

彼は幕臣の家に生まれながらも妾腹の子ということで、

母違いの兄に小さい頃からいじめられ、父亡き後は

家にいづらくなり家を飛び出します。

その後は何をするともなく、浮き草のような生活をしています。





それでも若いときには向学心に燃え、

長崎に修行にも行って、新式銃の撃ち方や

外国語を身につけてもいるのです。

後に江戸へ戻るのですが、

新知識を役立てることなく暮らしているんですね。





そんな彼が、江戸で春駒屋おくらという芸人に出会い、

新選組を結成する前の近藤勇や土方歳三に出会うことで、

物語が始まります。





守之助には好きな女性がいて、その彼女との関わりで

江戸にいられなくなり命も狙われます。

彼女は全編で登場し、そのため時には

恋愛小説を読んでいるようにも感じるのですが…^^;

でも彼女がいないと物語が動かないので、これはしかたないか。





京都に行った守之助は、

ある人物のいいつけで新選組に入隊します。

始終当事者ではなく、第三者的視線で

新選組内外で起こった事件を見ていますが、

近藤勇という人物に接していくうち、新選組に興味を覚え、

離れられなくなっていくのです。






第三者のつもりでも、自分の意思とは関係なく

守之助は新選組の事件にことごとく関わっていきます。

危険な目に何度もあいながら、

いつも窮地を脱することができるのは

この物語の主人公だからでしょう。

(土方からも命を狙われますけどね^^;)





こうして守之助を通して新選組史が語られているのが

この本の特徴です。

近藤勇や土方歳三の最期も、

守之助によって見届けられています。

土方の死亡日時が史実とは違っていたりしますが、

それは物語の場を盛り上げるためと思って

読んでいただければいいでしょう





あっ、そうそう。

肝心なことを書き忘れていました。

この本での近藤勇は、

実直でいい感じに描かれていましたよ。

沖田総司も剣士らしい、いい青年でした。





反対に土方歳三は猜疑心が強くて自信家で、

鬼の土方全開です。

でも後半に行くにしたがい、変わっていき

多少好感の持てる土方になっていました。





最期の場面では土方の思いも感じられますよ。

長い物語で大変かもしれませんけど、

あなたが読もうと思ったときにも、

最後までじっくり読んで頂けたらと思います



新選組 村上元三著
今は、三部作の文庫本で出ています^^




今日の記事はいかがでしたか?
「今日読んだよ、面白かったよ、役に立ったよ」の印に
応援クリックを頂けますと私の励みになります。

⇒ 歴史ブログ 幕末・明治維新

クリックをたくさん頂いた記事を、
今後の記事アップの参考にして、
もっと楽しい記事を作っていきたいです^^
 
                多摩人(たまびと)漫遊記 トップページに戻る

「久しぶりに読んだ、長編新選組小説」を読んだ人はこんな記事も読んでいます
新選組の哲学 (2007/10/06)
最新の新選組本 (2010/03/11)
戦乱の日本史 (2008/01/26)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する